内容説明
人間と動物、動物と動物、人間と人間が出会うとき、そこでは何が起きるのか?人類学、霊長類学、認知科学、心理学など多様な分野を横断し、人と動物のかかわりに肉薄する待望の論集、第1巻!第1部には、狩猟、すなわち片方がもう片方を殺し、食べるという苛烈な相互行為を扱った論考が集められている。第2部では、より共存的・平和的な相互の出会いの状況が記述される。
目次
行為のもつれ
第1部 狩猟のまなざし(原野の殺戮者―グイ・フッシュマンと動物のいのち;狩猟採集民バカ・ピグミーの狩猟と「あいまいな発話」;私たちはいかにして魚と出会うのか?―沖縄県久高島におけるマグロ漁とソデイカ漁の事例から;人類の狩猟とチンパンジーの「狩猟」―食う者と食われる者の間のインタラクション)
第2部 出会いと挨拶(フィールドでサルと出遇い、その社会に巻き込まれる―観察という営みについての一考察;ウマ、ヒトにあう―調教における相互行為と群れへの接近から家畜化の起源を考える;「魂のようなもの」に触れる―動物との“出会い”とヒトとの“出会いそこない”;敵対的相互行為から「あいさつ」へ―動機付けの葛藤が果たす役割)
著者等紹介
木村大治[キムラダイジ]
京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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