内容説明
臨床的ケアロジーのフロンティア。既存の学野を横断するケア学の構築に向けた、気鋭の研究者達による現場性・臨床性・当事者性を追求した実践的研究の成果。
目次
第1部 かかわりあう(コミュニケーションとしてのケア;内発的義務論における経験の直接性と“場”;“持っている”ナルシシズムと“成就する”ナルシシズム;妊娠の身体性―フェミニスト現象学の観点から代理出産を考える)
第2部 つながる(“リベラリズムの生殖論”から“ケア倫理の生殖論”へ―生殖と男性の関係から考えるケア問題;「教育」と「ケア」をめぐる相克―「幼保‐元化」の検討から;関係性としてのケア―「共」の結びつきと「じか」の関係構築)
第3部 いたむ(死者とケア―ケアにおいて存在しうる死者;「リスク」という物語に馴化させられる社会;“核災”と“いのち”の選別;ケアの思想と臨床知をつなぐ―自己へのケア/記憶のケアへ)
著者等紹介
金井淑子[カナイヨシコ]
東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。哲学・倫理学専攻。立正大学教授
竹内聖一[タケウチセイイチ]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。分析哲学専攻。立正大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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