内容説明
臨床的ケアロジーのフロンティア。既存の学野を横断するケア学の構築に向けた、気鋭の研究者達による現場性・臨床性・当事者性を追求した実践的研究の成果。
目次
第1部 かかわりあう(コミュニケーションとしてのケア;内発的義務論における経験の直接性と“場”;“持っている”ナルシシズムと“成就する”ナルシシズム;妊娠の身体性―フェミニスト現象学の観点から代理出産を考える)
第2部 つながる(“リベラリズムの生殖論”から“ケア倫理の生殖論”へ―生殖と男性の関係から考えるケア問題;「教育」と「ケア」をめぐる相克―「幼保‐元化」の検討から;関係性としてのケア―「共」の結びつきと「じか」の関係構築)
第3部 いたむ(死者とケア―ケアにおいて存在しうる死者;「リスク」という物語に馴化させられる社会;“核災”と“いのち”の選別;ケアの思想と臨床知をつなぐ―自己へのケア/記憶のケアへ)
著者等紹介
金井淑子[カナイヨシコ]
東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。哲学・倫理学専攻。立正大学教授
竹内聖一[タケウチセイイチ]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。分析哲学専攻。立正大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tu-ta
1
本棚からあふれていたこの本を偶然手にしたのだった。佐藤静さんが星子さんが生まれる前から最首悟さんに内発的義務に向かう契機があったという話を展開していた。付箋が貼ってあり、読んだ形跡があるのだが、まったく覚えてないかった。 2025/01/18
tu-ta
1
この本が出たのが2015年。たぶん、そこからそんなに遠くない時期に、この本に書いている数人の知り合いの文章だけ読んだ形跡があるが、読書メーターに残っていなかったので、とりあえず2025年1月に記録。2017年頃読んだことにしておこう。2017/01/01