内容説明
「自然」の諸問題、そして「芸術と自然」の係わりについて改めて問い直し「理論と実践の連結」を通して、来るべき芸術のパラダイムを指し示す。―3・11後に始まった、成安造形大学とロンドン大学ゴールドスミスカレッジによる国際学術交流プロジェクトから生み出された、美の将来を構想するコンセプトブック。
目次
第1章 自然をみる、自然をきく
第2章 「本当の」自然、「美的」自然、芸術作品制作―文化横断的協働の諸課題
第3章 自然とネゴシエーション/ネゴシエーションという自然―直接性を我知らず求めてしまうことをどうするのか?
第4章 琵琶・琵琶湖―補うものとしての音、対峙するものとしての音
第5章 西洋美術における自然の表現
第6章 キアスム装置の自然学―モーリス・メロル=ポンティ思想の視点から
第7章 自然の中の音楽、音楽の中の自然―模倣、引用、表象
第8章 曼茶羅の思考と文理融合の夢―自然学の臨界としての情報工学の将来にむけて
第9章 魅惑する狩人―芸術の自然学的拡張のために
第10章 自然に対する美意識の表象化をめぐって
第11章 同時性と制作技術
著者等紹介
山本和人[ヤマモトカズト]
1960年生まれ。成安造形大学准教授
松本直美[マツモトナオミ]
ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ音楽学部アソシエート講師。the British Federation of Women Graduates National Award,the Gladys Krieble Delmas Foundation British Award,the JSPS Symposium Scheme Awardなどを受賞。成安造形大学附属芸術文化研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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