内容説明
哲学的人間学の原点へ。「人間とは何か」を問い続けた思考の到達点。著作や遺稿の丹念な読解をもとに、未完に終わったシェーラー後期思想の再構築に挑む。
目次
1 シェーラーの哲学的人間学(哲学的人間学の問題意識;人間観の類型論;人間学思想)
2 シェーラーの哲学的人間学における諸問題(世界・環境世界・ミクロコスモス;心身的生命と形而上学的生命;抵抗体験としての実在性と現象学的還元;ディオニュソス的還元と一体感;人間と絶対者―形而上学的人間学の構想;苦悩の本質とその克服;調和の概念と人間学)
3 シェーラーとハイデガー(シェーラーとハイデガー―『存在と時間』をめぐって;シェーラーのハイデガー批判―情緒的実在性問題について)
著者等紹介
畠中和生[ハタケナカカズオ]
1957年山口県に生まれる。1980年広島大学文学部卒業。1989年広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、広島大学大学院教育学研究科教授。博士(文学)。専攻は倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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