出版社内容情報
死者・被災者の〈沈黙の声〉に向合い,災禍を記憶に刻み,痛みを思想に繋ぐ人文知の結集。多彩な視点から震災と日本社会を問う。
内容説明
死者・被災者の“沈黙の声”に向き合い、災禍を記憶に刻み、痛みを思想につなぐ人文知の結集。フクシマの「政治的収束」を許さない、「反核・反原発」への、未来の希望の道を拓くために。
目次
序章 私のフクシマ・ノート―「福島」の「収束」ではない、「フクシマ」の脱原発・廃炉への「始まり」のために、そして「ふくしま」の記憶を掘り起こすために
第1章 キリスト教の立場から震災を考える
第2章 無常感という思想感情
第3章 仏教は災害をどのように捉えるか
第4章 福島の表現する詩人たち
第5章 関東大震災と帝都復興
第6章 3・11後の日本社会・グローバリゼーションからローカリゼーションへ―幕末開国期に視点をリセットして、日本の歴史を再考する
第7章 原発廃絶運動と差別批判のアポリアを超えて
第8章 フクシマの沈黙の闇に届く歌をもとめて―ドキュメンタリー化する短歌と共苦の衝動から生まれる想像力と
第9章 脱原発へドイツの挑戦
著者等紹介
金井淑子[カナイヨシコ]
東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。哲学・倫理学専攻。立正大学文学部哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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