内容説明
乳児と親のコミュニケーション。乳児を見つめる親の心が、もの言わぬ乳児をやりとりの中に招き入れる。乳児の心の理解の発達。
目次
第1章 心を紡ぐ親、心を理解する子ども
第2章 母親が持つ「乳児の心に目を向ける傾向」
第3章 縦断研究(前半):母親の「乳児の心に目を向ける傾向」と乳児期の発達
第4章 縦断研究(後半):母親の「乳児の心に目を向ける傾向」と幼児期の発達
第5章 子どもを見つめる母親の発達
第6章 生後5年間の縦断研究から
著者等紹介
篠原郁子[シノハライクコ]
愛知淑徳大学心理学部講師。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。京都大学博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いとう
8
De Wolff & van IJzendoorn によって、養育者のsensitivityが子どものアタッチメントを十分には予測しないことがわかり、sensitivityの類似概念である、子どもに心に目を向けてしまう傾向『Mind-Mindedness(MM)』を、研究対象にしている。母のMM個人差、MMが及ぼす子どもの発達への影響を、『適切なMM』ではなく『豊富なMM』をポイントに実証していく。 敏感性、内省機能、洞察性、MMなどの概念を、質と量に関して詳細に検討し、アタッチメント研究へつなげていく→2023/01/26