内容説明
ライプニッツからカントまで、「蓋然性」概念の展開を辿る。概念史のみに留まらず、各思想家の哲学体系における蓋然性の位置づけや、合理性との関係まで包括的に解明する、新視点からの思想研究。
目次
第1章 ライプニッツにおける蓋然性の哲学的基礎(「蓋然性の論理学」の構想;「蓋然性の論理学」の哲学的基礎―I.ハッキングの解釈とその批判)
第2章 ヴォルフにおける蓋然性の哲学的基礎(「蓋然性の論理学」の位置づけ;蓋然性の存在論的基礎;哲学的方法における蓋然性)
第3章 ランベルトにおける「蓋然性の論理学」の展開(『新オルガノン』における蓋然性;「非加法的蓋然性」を巡る展開―ヤーコプ・ベルヌーイとの比較(一)
異種的な論拠の「組合せ」を巡る展開―ヤーコプ・ベルヌーイとの比較(二)
「蓋然性の論理学」の哲学的基礎)
第4章 クルージウスにおける「蓋然性の方法」の展開(『論理学』における蓋然性;『形而上学』における蓋然性)
第5章 カントにおける蓋然性の哲学的基礎(「蓋然性の論理学」を巡る展開;「蓋然性の数学」の基礎としての超越論哲学)
著者等紹介
手代木陽[テシロギヨウ]
1960年山形県に生まれる。1985年広島大学文学部卒業。1991年広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、神戸市立工業高等専門学校教授。博士(文学)。(専攻/西洋近世哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。