内容説明
「西部大開発」政策がどのように地域を変容させてきたか。古都西安、陝西韓城市、辺境都市銀川、オアシス都市酒泉の変貌の実態を、2005‐2007年度の日中共同の現地調査に基づいて明らかにする。
目次
序論 目的と研究方法―西北中国の特性
第1章 古都西安の変貌(西安の都市構造の変容;西安市街地の「城中村」;西安市における野菜の流通システム;歴史文化テーマパークする西安)
第2章 黄土高原の変貌(陝西韓城市農村の地域性;韓城市における花サンショウ栽培と「退耕還林」;移動する寧夏同心県の回族;回族の宗教知識人の移動)
第3章 辺境都市銀川と周辺農村の変貌(辺境都市銀川の歴史的都市構造;銀川市における青果物の流通システム;銀川市における宿泊施設の性格;「生態移民」による農村開発)
第4章 河西回廊・酒泉オアシスの変貌(オアシス都市酒泉の変貌;都市と農村の境界;酒泉市街地と周辺農村部の卸・小売市場;酒泉オアシスにおけるタマネギ生産;酒泉オアシスにおける「新農村建設」)
著者等紹介
石原潤[イシハラヒロシ]
1939年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。人文地理学・アジア地域研究専攻。奈良大学学長、京都大学・名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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