感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おばけ
4
苦い錠剤を舌に載せられた。唾液と絡まってそれは鼻腔を玩び、私を渋い顔にさせる。扱われている“生”の軽さ、それをコーティングしてしまうポップさ。自由律の響きは現代短歌の味わいの一つで、詠まれている歌をあたまの中でなんども反芻させる。ひとめみて、すきだ、と感じた。シンプルな感情に直結させる引力がこの歌集にはあった。2018/11/22
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