内容説明
企業はいったい何を信じて経営すればよいのか。従来の日本型経営では戦えない。アメリカ型のグローバル・スタンダード経営では展望が開けない。新興国の台頭、低迷する日本経済、ユーロ危機、そして東日本大震災。経営環境が厳しいことが当たり前になるなか、日本企業が本来の輝きを取り戻すために必要なものは何か。経営は哲学なり。経営スキルの時代から、再び経営哲学が問われる時代へ。もう本当の変革は始まっている。企業、リーダー、文献。これらの豊富な事例のなかから答えとなる哲学を見出していく。
目次
序章 哲学の意義
第1章 現場の哲学(経営哲学;リーダー;ブックガイド)
第2章 変革の哲学
第3章 創造の哲学
終章 未来へ
著者等紹介
野中郁次郎[ノナカイクジロウ]
1935年生まれ、東京都出身。カリフォルニア大学(バークレイ校)経営大学院修了、Ph.D.。現在、一橋大学名誉教授。主な著書に『組織と市場』(日経・経済図書文化賞受賞、千倉書房、1974)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kubottar
13
カルロス・ゴーンさんの話を今観るのはちょっと酷かも・・・。2019/03/09
毒読書太郎
3
野中郁次郎は決して読まないだろうマンガや松田聖子(ジャイアント馬場、長嶋茂雄とともに)が取り上げられているのが面白かった。2012/07/15
ぼっこれあんにゃ
2
△内容が浅くイマイチ。 野中さんの編というが期待はずれであった。経営は哲学なりと言うが、その哲学がピンとくる事例がなかった。 登場する経営者達は確かにすごい人たちなのだから、もう少し、深い考察ができたのではないかと残念に思う。 2013/02/20
みーの
2
野中先生はじめ5人の執筆者が現場・変革・創造というテーマに沿って、その代表的な経営哲学とふさわしいリーダーと参考となる文献(ブックガイド)について語る形で構成されている。統一されたテーマ・書き方に従い、その考え方と行動を追体験できるような構成になっていて分かりやすい。経営書というよりはビジネスリーダーに向けた啓蒙書といった感じ。ただ、日本人個々人の力はあるが、トップマネジメントが事実上存在しなかった(織田信長等を例外を除けば、現在も)といっている点は事実とはいえ少し悲しい。2012/03/02
カーリー
1
「組織は人なり」の続編的な本。リーダー論で長嶋茂雄、ジャイアント馬場、松田聖子を真剣に取り上げてるとことか面白い。内容は先端の経営学の本。