内容説明
躍進するスペインワイン産業。その背景には良質なワインを生む風土とそれをブランド価値に転じる人々の知恵があった。ローカルな資源で持続的発展を追求するスペイン発・地域資源論。
目次
序章 ワイン産業の地理学―商品をつくる場所と商品化される場所
第1章 商業的ワイン生産の歴史的展開―パイオニアの出現と原産地呼称の付与
第2章 品質と商圏からみるワイン産地―ワイン産地を類型化する
第3章 ワイン産地の発展の諸相―地域資源をいかすワイン産地の知恵
第4章 スペインワインの地理的呼称制度―法的な仕組みと運用の実際
第5章 カタルーニャの原産地呼称(1)―発泡性ワイン、カバの生産基地
第6章 カタルーニャの原産地呼称(2)―原酒輸出から良質ワイン生産への脱却
第7章 カタルーニャの原産地呼称(3)―多様性に富む小規模産地
第8章 産地の制度的認定が促したワイン産業の質的転換
第9章 地域ブランドによる製品差別化の論理
終章 地理的呼称制度はワインづくりの場をいかに変えたか
著者等紹介
竹中克行[タケナカカツユキ]
1966年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科満期退学。学術博士(東京大学)。現在、愛知県立大学外国語学部准教授。人文地理学専攻
齊藤由香[サイトウユカ]
1974年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修了。地理学博士(名古屋大学)。現在、金城学院大学現代文化学部講師。人文地理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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