内容説明
「政治的なるもの」をいかにして経済学の分析装置に組み入れるか。「社会的なるもののレギュラシオン」アプローチによる、社会経済システム全体の認識の試み。
目次
序章 レギュラシオン・アプローチのもう一つの源流を求めて―「社会的調整の政治経済学理論」への挑戦
第1章 レギュラシオン・アプローチにおける国家論の射程―ブルーノ・テレの理論を中心に
第2章 政治的・経済的蓄積の構造と制度的調整―課税・財政制度を介した社会的調整の分析に向けて
第3章 構造からレギュラシオンへ―レギュラシオン・アプローチの方法論的革新性とは何か
第4章 制度、構造、レギュラシオン―社会システムの機能的多元性
第5章 戦間期フランスとレギュラシオン―社会的妥協としてのケインズ主義の受容過程
第6章 「言説」としてのケインズ主義とフランス・フォーディズム―「資本主義の黄金時代」におけるケインズ政策
終章 政治的なるものと経済的なるものの分析的融合を求めて
著者等紹介
中原隆幸[ナカハラタカユキ]
1963年生まれ。関西大学経済学部卒業。名古屋市立大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。理論経済学専攻。四天王寺大学人文社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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