出版社内容情報
保守主義は一個の思想であるか? 古代ギリシアから現代まで現われた多様な主張・行動・政策の交差点に保守主義の本質を捉える。
多様性・多義性の先に見る保守主義の精神
はたして保守主義は一個の思想であるか?古代ギリシアから現代、そしてヨーロッパから日本まで、様々な時代や国家に現われた保守主義の多様な主張・行動・政策を論じ、それらの交差点に保守主義の本質を捉える。
内容説明
保守主義は一個の思想であるか?古代ギリシアから現代までに現われた多様な主張・行動・政策の交差点に、保守主義の本質を捉える。
目次
未来としての過去―古代ギリシアの保守と進化の主旋律
ヒューム/バークの保守主義倫理―共同体主義を手がかりに
イギリス保守主義の二大源流―ベンジャミン・ディズレーリとロバート・ピール
トクヴィルと『アメリカにおける民主主義』
ボードレールと反=進歩の美学
果たして「保守革命」だったのか―ドイツ憲法改革論議の諸問題
民族・国家・帝国―大戦間期オーストリアの保守思想と国民国家
ロシアの政治文化と保守主義
ハードウィック・ローンズリィとナショナル・トラスト―十九世紀末イギリスにおける保守主義の一断面
日蓮主義的国体論の成立と展開―里見岸雄を中心に
モンテーニュとオークショット―懐疑主義的保守主義の系譜
著者等紹介
野田裕久[ノダヤスヒサ]
1959年生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。政治思想史・政治理論専攻。愛媛大学法文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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