内容説明
こんなにも豊かな季節の彩り!山の本から汲みとる日本の山の四季の魅力。
目次
冬の山旅、冬の山宿
幻覚?それとも真実?
どこかで春が―山の歌
四月の山手帖から
五月の山旅・奥秩父
山の雨・雨の山
山での出会い
山で見る星
山の発見
錦繍の山旅
ひとりで登る山
静かなる山
山頂の憩い
著者等紹介
大森久雄[オオモリヒサオ]
1933年、東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。朋文堂、実業之日本社などで山、旅関係の雑誌・書籍の編集者生活を送る。退職後、編集事務所主宰のほか雑誌・書籍に原稿執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ターさん
1
年中山に登っている人は幸福である。街で感じることのない、四季の変化を体験することができる。「Silence is goldとも習った。沈黙は金。しかしsilenceは静けさでもある。山にはその沈黙があり静寂がある。山ではその静けさこそが金である」と著者は言い、谷崎潤一郎の文章を引用する。谷崎は山に登っていたのだろうか、という疑問が湧いた。また、山の雨の情緒について「雨の世界を知っているわたしたちは、幸福な種族」であるともいう。私は雨の中のテントの撤収ほど、嫌なものはない。私はまだまだ山家の端くれなのだ。2021/10/18