内容説明
静かな樹林の山を歩く。春は尾根の残雪を踏んで頂上へ。新緑で萌える頃は白やピンクの花の咲く道を、夏は魚影を追いながら渓谷をつめ、秋は燃える樹林の中を古い峠道を辿って歩く。
目次
ヤブ山登山のすすめ(アルプス的登山への訣別;原自然の中で原登山を)
奥美濃―山と人(奥美濃の自然と人と;続・小津山記 ほか)
奥美濃の歴史・信仰・伝承(再び、木地師について;天狗山のことども ほか)
登山、そして案内(再び、ヤブ山登山について;三国岳(江・濃・勢) ほか)
著者等紹介
高木泰夫[タカギヤスオ]
1930年岐阜県に生まれる。大垣山岳協会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yoneyama
13
1930年生の著者が70~80年代に書き2007年にガイド的情報を差替えて出したと思われる。山行記録に年月日がない。 今西錦司の老年期、奥美濃歴訪時期に多数同行の大垣山岳協会の著者。 往年の無垢の山を知るだけに70年代の観光大衆化、林道・送電線開発の上から目線的苦言が多く、やや苦々しい読書である。現代はその観光、林道開発も廃れ、藪に戻り、皆伐の森も茂り一回りした感がある。空き缶を捨てる登山者も減った。木地師や故事に関わる話などあり。奥美濃は地味な山域であり、古い時代から広く歩いた者の記述として貴重な本。2022/12/27
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