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東京スタジアムがあった―永田雅一、オリオンズの夢

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309275802
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

出版社内容情報

下町・南千住に、東京オリオンズ(現千葉ロッテ)の「東京スタジアム」ができた。「光の球場」をめぐる、感動の物語。

【著者紹介】
1964年生まれ、スポーツ、ノンフィクションライター。『巨人軍最強の捕手』で、第14回ミズノスポーツライター優秀賞受賞。

内容説明

1962年、大毎オリオンズ(現千葉ロッテ)のオーナー、大映の“風雲児”永田雅一はついに念願の球場を、下町・南千住にかまえた。それは“光の球場”と呼ばれる、輝かしいモダンなメジャー式球場であった。高度成長の光と影とともに歩み、去った、もう一つの“フィールド・オブ・ドリームス”。

目次

第1章 永田雅一の夢(標木ひとつない跡地;人情家のワンマンオーナー;プロ野球の変革期 ほか)
第2章 下町に咲く「光の球場」東京スタジアム完成(デラックスな球場;盛大な開場式;スタジアム初戦から三連勝 ほか)
第3章 世紀のトレード(永田のトレード論;山内一弘・小山正明「世紀のトレード」断行;小山正明、パームボール開発 ほか)
第4章 チーム変革期(若手スターが続々入団;誘拐事件犯人自供;「キミの力投は知る人ぞ知るだ」 ほか)
第5章 スタジアムはやはり明るかった(球団経営の懸念;足長おじさんアルトマン;ヤジもまた魅力 ほか)
第6章 悲願の優勝までの序曲(「ミスター・ロッテ」有藤通世人入団;日本陸上最強のスプリンター入団;野球と陸上は違う… ほか)
第7章 永田オーナーを胴上げしたい!(過剰な明るさの裏にあったもの;不正を怒る永田の一言;五月二十七日、ついに首位に立つ ほか)
第8章 日本シリーズ惜敗と永田の涙(まさかの三連敗;さらばロッテナイン;涙の挨拶 ほか)
第9章 東京スタジアムが遺したもの(ロッテがスタジアムから去る;草野球に解放される;永田雅一、死す)
第10章 下町の太陽と東京スタジアム(天才・榎本もチームを去っていた;成田文男、運命を変えた肩痛;球界と縁を切って ほか)

著者等紹介

澤宮優[サワミヤユウ]
1964年、熊本県生まれ。ノンフィクション作家。青山学院大学文学部卒業、早稲田大学第二文学部卒業。陰で懸命に生きる人物をモチーフに、スポーツから文学、歴史まで幅広い分野で執筆。2003年1月に刊行された『巨人軍最強の捕手』で、第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

39
この球場の記憶がある人もだんだん少なくなっているんだと思うと、とても寂しい。家からバスに乗っていける球場だった。子供は、友の会に入会すれば、帽子がもらえ、その帽子をかぶっていくと無料で入場できました。オーナーである永田さんがその象徴であることは間違いないのだけど、選手の代表として紹介されている榎本さんや成田さんは、まさしくスター選手でした。初めてサインをもらったのが榎本さんだったのを今でも記憶しているほど、夢の世界に行ったようでした。たくさんの思い出が甦ってきました。2017/08/22

シュラフ

27
ほとんどマンガの世界。ある成り上がりの金満家(永田雅一)が、米国では野球チームのオーナーは社会から尊敬されているという話を耳にはさんでプロ野球チーム(大毎オリオンズ)のオーナーになる。そしてこともあろうに東京の下町(南千住)に米国式の豪華なスタジアムまでつくってしまう。下駄ばきで球場にくるわ、風呂上がりに寄るわ、いかにも下町である。そんなオーナーが心血そそいだチームが昭和45年に優勝して、ファンに胴上げされるオーナーと選手たちの様子がクライマックス。その直後、会社が倒産したためチームを去るオーナーに涙。2016/08/03

さんつきくん

12
東京スタジアムのことはこち亀で知った。球史に残る伝説の球場では、どんな試合が繰り広げられたのかが気になり、手にした本。昭和30年代の荒川区南千住に突如できた時代を先取りした光の球場。光の球場は昭和の高度経済成長を背景に人々の希望を照らした。やはりセリーグ人気には勝てなかったが、集う猛者のエピソード。そして、東京スタジアムにオリオンズに情熱を注いだ、オーナー・永田雅一の夢。永田の野球愛が詰まった球場。ファンに愛され、ファンにも愛された永田のエピソード。しかし、採算度外視した球場は長く持たなかった。2017/11/10

スプリント

9
大映社長の永田さんの野球愛が痛いほど伝わってくる本です。当時の選手についても詳しく書かれていて楽しめました。東京スタジアムは最終的に小佐野賢治の手に渡っていたとは知りませんでした。2015/05/02

G-man

7
オリオンズファンになったのは、ロッテが東京スタジアムを追い出されて宮城球場を準フランチャイズとして使用し、その外野の芝生でプロ野球を見るようになってから。その直前の時代の話を読んで、「何でこんな理想的なオーナーとの関係が断ち切られてしまったんだろう」と非常に残念に思うし、この人の功績はもっと再評価されるべきだと強く思う。永田オーナーの情熱と優しさに敬意を表するとともに、その後継者たるマリーンズ・フロントに「もうちょっとまともにやれよ」と罵声を浴びせたくなる。いい本だけど、読んで複雑な思いがしました。2015/04/15

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