目次
古代ギリシア1『オデュッセイア』
古代ギリシア2『オイディプス王』
古代ローマ1『アエネイス』
古代ローマ2『黄金のろば』
中国1『游仙窟』
中国2『西遊記』
スペイン1『わがシードの歌』
スペイン2『ティラン・ロ・ブラン』
イタリア1『神曲』
イタリア2『デカメロン』〔ほか〕
著者等紹介
村松真理子[ムラマツマリコ]
1963年東京都に生まれる。1994年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了、文学博士。1997年ボローニャ大学大学院博士課程修了、Ph.D。専攻、イタリア文学。現在、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授
横山安由美[ヨコヤマアユミ]
1964年東京都に生まれる。1987年東京大学文学部フランス語フランス文学専修課程卒業。1994年東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専攻博士課程修了、博士(文学)。現在、立教大学文学部教授。専攻、フランス中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
184
オデュッセイア序歌のギリシア語音読をラジオで聴いた…これは女神への呼びかけ。ならばオイディプスの「誰でもない、私が憐れにもこの手で目をついたのだ」という科白や、アエネイスの旅物語も神への呼びかけではないか。昔の人の神聖な感情や、創作・享受のあり方を想像するのは愉しい。黄金のろば、遊仙窟、ティラン・ロ・ブラン、神曲…と旅の話が続く。異郷や異界に通じる想像世界の広さに目を瞠り、人間ドラマの生々しさに驚かされる。エセー、カンタベリー物語…、旅のモチーフはこうしてみると日本だけでなく、世界の古典に沢山あるようだ。2023/04/09
なま
13
★4 オデュッセイア、オイディプス王、アエネイス、黄金のひろば、遊仙屈、西遊記、わがシードの歌、ティラン・ロ・ブラン、神曲、デカメロン、アーサー王物語と聖杯の探索、エセー、カンタベリー物語、妖精の女王等、「旅」をテーマに選び抜かれた古典が集められている。オイディプスはタイトルは聞いた事はあったが、読むと「これ!知ってる!」とビビビ!「スピンクスの謎」はこれか!原文や良くわからない古典を一人で最初から読むのは大変だが、あらすじや物語の背景、様々な方の解釈があり読み進め他の古典作品も読みたくなる一冊。2022/01/20