内容説明
貧困・失業問題の発見から福祉国家のグランド・デザイン、福祉国家批判から新しい福祉社会の模索まで、福祉=良き社会のあり方をめぐって格闘した経済学者たちの軌跡。経済学者の観点から、福祉思想の歴史を解説した入門書。
目次
第1部 経済学の成立と貧困の発見(「重商主義」の時代―貧困と救済;ヒューム―啓蒙思想による商業社会の擁護 ほか)
第2部 経済学の革命と社会改良(シジウィック―アートとしての経済学;ジェヴォンズとエッジワース―功利主義的社会観 ほか)
第3部 20世紀型福祉国家への模索(ピグー―厚生の経済学;ホブソン―異端の経済思想 ほか)
第4部 福祉国家の誕生(福田徳三と河上肇―経世済民の思想;ケインズとベヴァリッジ―福祉国家の合意 ほか)
第5部 「福祉国家」批判を超えて(ミュルダール―北欧福祉国家と福祉世界;ハイエク―福祉国家と自由社会 ほか)
著者等紹介
小峯敦[コミネアツシ]
龍谷大学・准教授。1965年生。一橋大学大学院経済学研究科・博士後期課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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