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近代日本とマイノリティの「生‐政治学」―シュミット・フーコー・アガンベンを中心に読む

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779501401
  • NDC分類 321.1
  • Cコード C0032

内容説明

蔑視され、虐げられてきた「少数者」たちの悲劇的な運命を露わにし、その実相を現代思想で読み破り、断ち切り、人間として救い出した魂の作。

目次

第1章 C.シュミットと友敵結束理論(C.シュミットの復活?;前史―「宮沢マキ」の世界 ほか)
第2章 F.A.ハイエクと自生的差別秩序(二つの秩序と「教義=ドグマ」結合;癩者と因果応報思想に関わる自生的差別秩序 ほか)
第3章 M.フーコーと「精神科医=宗教家型権力」(M.フーコーの曖昧さ?;「教義=ドグマ」をめぐる三つの思考 ほか)
第4章 J.L.オースティンと発話切断行為(J.デリダと届いてしまう手紙;被差別部落民と発話媒介切断行為 ほか)

著者等紹介

小畑清剛[オバタセイゴウ]
1956年京都府に生まれる。1980年京都大学法学部卒業。1984年京都大学大学院法学研究科博士課程中途退学。姫路獨協大学教授/京都大学博士(法学)(専攻/法哲学・法社会学・法人間学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Mealla0v0

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本書では、近代日本におけるマイノリティがいかに排除されてきたかを、フーコー・シュミット・アガンベンその他を接合しつつ論じられている。主権国家の政治的決断による友敵の分断は、生政治的水準における優生/劣死の別を設けつつ、後者を死の中に遺棄する運動と連動してきた。健常=正常という規準の設定が、障害者・病者・少数民族などを「異常なもの」として、健常な日本民族を侵犯する「敵」と見なす。そして、それに対する生政治は「戦争」の様相を呈す。……こうした理路は理解できるが、一方であまりにも友敵を明瞭なものとしすぎている。2020/08/26

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