悪と正義の政治理論

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779501296
  • NDC分類 311.15
  • Cコード C3031

内容説明

「悪と付き合う」ための政治理論を模索するために、政治と悪とに関する近代的理解に対する批判を試みる。

目次

悪をめぐる政治理論的考察の可能性
1 現代における不正義と暴力(現代リベラリズムにおける正義と不正義―ロールズとシュクラーを中心として;流動的近代における女性への暴力―「新しい戦争」と絶対的敵対関係との関連から)
2 近代理性主義の幻想/人間の非人間性(二十世紀における文明と悪―エリアスとニーチェ;合理性と悪)
3 近代における悪の人間化(市場社会における「奢侈」という悪徳;ポリティーク派の「寛容」への視座)
4 忘れられた/忘れられない悪(主体と臣民のあいだ―“リヴァイアサン”における悪の政治学;平和を求める―安全保障からケアへ)
悪と正義の政治理論に向けて

著者等紹介

太田義器[オオタヨシキ]
1965年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(政治学)。政治思想史専攻。摂南大学准教授

谷澤正嗣[ヤザワマサシ]
1967年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程退学。現代政治理論専攻。早稲田大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえ

7
論文集。ロールズやニーチェ等。「悪の源泉を、自然秩序や社会、あるいは神などの形而上学的な、ないしは超越的な存在ではなく、人間そのものに求めるということは、悪の客体としてのそれを恐怖する人間自身が、悪の唯一の主体なのであり、人間自身が恐怖の対象であることを意味する。ここに現れるのは悪からの解放に関する無力感ではなく、むしろ悪からの解放の不可能性であり、いわば人間化された宿命、あるいは救われなさである。たとえ悪が人間化されようとも、人間は悪から逃れることはできないのだというこのことを…示そうとしたのがカント」2020/12/12

遠山太郎

0
ヒントに序章と終章がなるかなー。でも善も必要に思うな。 序章 悪をめぐる政治理論的考察の可能性 (太田義器/谷澤正嗣) ◇Ⅰ 現代における不正義と暴力 第一章 (近藤和貴)シュクラー不正議論いいのに邦訳ないとかマジ。ロールズ政治的リベラリズムも何なの!?。J•Kローリングのスピーチもこれか。 第二章 流動的近代と爆発的共同体、性暴力と家父長言説。ユーゴ92内戦、93年94年レイプの人道に対する罪•戦争犯罪を構成する行為。 ◇Ⅱ 近代理性主義の幻想/人間の非人間性 2013/02/07

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