出版社内容情報
複雑かつ深刻な宗教問題が内在する海外の地域へとビジネスや観光で訪れる機会の増えたグローバル化社会において、自らの生命の危機管理として宗教情報の正確な処理とその活用の重要性を説いた。
保坂俊司[ホサカシュンジ]
著・文・その他
目次
序 グローバル時代の宗教と情報
第1部 宗教とは何か(宗教と文明;キリスト教とは何か;イスラム教とは何か;ヒンドゥー教とは何か;仏教とは何か;儒教という宗教;日本と宗教)
第2部 トピックス―現代の宗教問題(文明の祖型としての宗教―宗教と文明と情報;民族・民族主義、国民国家、グローバリズム;宗教民族主義の時代と危機管理;イスラム台頭の時代とは;近代文明と近代資本主義経済;インド哲学と経済学の出会い;仏教政治思想とその現れ;インド思想における可能性を巡って;中華思想と孫悟空―中国の暴走は制御可能か?;文明論から見た天皇制)
著者等紹介
保坂俊司[ホサカシュンジ]
1956年群馬県渋川市出身。早稲田大学大学院文学研究科修了。現在、中央大学大学院教授。筑波大学大学院非常勤講師。(公)財団法人中村元東方研究所理事。中国社会科学院研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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れどれ
1
この手の本ではなかなかお目にかかれない悪文。コーランは音読してみせたときに真価が発揮される、その音楽性にあふれた韻律が人々を虜にしていった、といった説明をしておきながら、この本においては全文にわたって美意識が皆無。接続詞と読点の打ち方がグロテスク。音楽的には全壊。そもそも文法からして覚束ない。同語反復めいた意味の重複する文を立て続けに並べもする。また政治的に偏りのある視点がたびたび挟み込まれ、信用ならない。いちいち著者と口論するつもりで読んだからいきおい思考は深入りし、その読書体験には意義を見いだせた。2021/10/13