3・11“絆”からの解放と自由を求めて

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3・11“絆”からの解放と自由を求めて

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  • サイズ B6判/ページ数 158p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779305818
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C3010

出版社内容情報

~カバーデザインのメッセージから~ 震災は、人と人の<絆>というものが
うるわしいだけではなく、
いとわしくもあることを示す。
その真実に光をあてた本書では、
被災地での人生の時間を、創造的な
協同作業に活かすことを提案する。
~「個室シェルター」や「トイレ作法」のアイディアに注目~


【本書の特色5選】 (1)未曾有の大災害が生じた際に表面化する<絆>の暗い側面を、選び抜かれた事例で示し、誰もが
正面から扱いたがらない社会問題を、要約している。そのなかに織り込まれた「日本人と宗教」を めぐる論考に、宗教学者としての視点が活かされている。


(2)苦悩の渦中に生きる人々の日常(避難生活)を少しでも改善しうる方法(「個室シェルター」の
製作・設置・活用、足りない生活必需品を創る協同作業など)を具体的に提案することにより、
著者自身の震災体験に根差した社会貢献への意志を、明らかにしている。


(3)大災害に際して、行方不明のまま帰らない人を待つ家族の思いを尊重するためにも、あえて、
「生者と死者」の二分法を使わない文章が工夫されている。人が本当に「生きている」とは、
単なる生存だけを意味するのではないことを、考えさせる。


(4)辛い<絆>を離れ、新しいを結んで去って行った「不思議な一団」についての記述は、家族の
"霊"と再会したという従来の体験談とは一線を画する事例である。万人の好奇心を満たす内容
ではないが、人間の幸福追求をめぐる、一つの問題提起になっている。


(5)水と森の豊かな日本でも、災害時にはトイレの水と紙の不足に苦しむ現実を警告し、少ない水で

快適な生活を営むための方法を示している。ここでも、正面切って詳細に記述されたことのない

実践的な提案がみられる。災害時のみならず、外出時のトイレを快適に済ませるには有益な知識。


○目次
はじめに


第1章 いくつかの問題提起
1 復興支援ソング「花は咲く」への違和感
2 「生者と死者」は、便宜上の二分法
3 「必然」よりも「偶然」
4 「犠牲者」と呼ぶことの弊害
5 「絆」という語の二面性


第2章 堪えがたい〈絆〉からの解放を求める人びと
1 行方不明者と身元不明者
2 帰りたくない人たちとの対話 ―Mさんと不思議な一団との邂逅―
3 震災を機に、より一層、堪えがたくなる〈絆〉
4 「愛別離苦」と「怨憎会苦」の真意


第3章 恵まれた〈絆〉からの自由を求める人びと
1 「心より、ご冥福をお祈りいたします」の「冥福」って何ですか?
2 「成仏して天国に行ってね」とか「天国でまた会おう」と言うのは変ですか?
3 『般若心経』の読経がなぜ、供養になるのですか?
4 「見守っていてください」と言うのは、故人の加護を期待しているのでしょうか?
5 自由になればこそ、〈絆〉も深まるという逆説


第4章 やがて生ずべき災害に備えた、新しい〈絆〉の創案
1 プライヴェート空間を守るバリア用品の開発を急ぐ
2 学校や家庭の〈絆〉を離れられる協同作業の場を作る
3 インド人のトイレ作法に学ぶ
4 インドで愛用した行水バケツの思い出


図解

あとがきにかえて
註(1)~(60)※「日本から学ぶ10のこと」の英文和訳(155頁)を収録
本書のキーワード20選
推薦図書


○著者等紹介
田中かの子


東京生まれ
1986年 玉川大学文学部英米文学科英米文学専攻卒業
1994年 駒澤大学大学院人文科学研究科博士課程仏教学専攻修了
1994年12月、インド国立デリー大学大学院人文科学研究科博士課程にて
Ph.D.(哲学博士号)取得
1994~1996年 ケンブリッジ大学客員研究員
1999年 比較思想学会賞(研究奨励賞)受賞
現在 駒澤大学講師
研究領域 インド仏教文化史、比較宗教学、社会貢献型の文化人類学、
ヒューマンケア(医療や教育の場における人間学の実践)、
フィロソフィー(実地体験→思索と創造→教育と評価)
著書 『アジアの宗教と精神文化』(共著、新曜社、1997年)
Absence of the Buddha Image in Early Buddhist Art
-Toward its Significance in Comparative Religion-,
D.K.Printworld (P) Ltd., New Delhi, 1998
『比較宗教学「いのち」の探究』(北樹出版、2011年、新装改訂版)

内容説明

震災は、人と人の“絆”というものがうるわしいだけではなく、いとわしくもあることを示す。その真実に光をあてた本書では、被災地での人生の時間を、創造的な協同作業に活かすことを提案する。

目次

第1章 いくつかの問題提起(復興支援ソング「花は咲く」への違和感;「生者と死者」は、便宜上の二分法;「必然」よりも「偶然」;「犠牲者」と呼ぶことの弊害;「絆」という言葉の二面性)
第2章 堪えがたい“絆”からの解放を求める人びと(行方不明者と身元不明者;帰りたくない人たちとの対話―Mさんと不思議な一団との邂逅;震災を機に、より一層、堪えがたくなる“絆”;「愛別離苦」と「怨僧会苦」の真意)
第3章 恵まれた“絆”からの自由を求める人びと(「心より、ご冥福をお祈りいたします」の「冥福」って何ですか?;「成仏して天国に行ってね」とか「天国でまた会おう」と言うのは変ですか?;『般若心経』の読経がなぜ、供養になるのですか?;「見守っていてください」というのは、故人の加護を期待しているのでしょうか?;自由になればこそ“絆”も深まるという逆境)
第4章 やがて生ずべき災害に備えた、新しい“絆”の創案(プライヴェート空間を守るバリア用品の開発を急ぐ;学校や家族の“絆”を離れられる協同作業の場を作る;インド人のトイレ作法に学ぶ;インドで愛用した行水バケツの思い出)
図解

著者等紹介

田中かの子[タナカカノコ]
東京生まれ。1986年玉川大学文学部英米文学科英米文学専攻卒業。1994年駒澤大学大学院人文科学研究科博士課程仏教学専攻修了。1994年12月、インド国立デリー大学大学院人文科学研究科博士課程にてPh.D.(哲学博士号)取得。1994~1997年日本学術振興会特別研究員。1995~1996年ケンブリッジ大学客員研究員。1999年比較思想学会賞(研究奨励賞)受賞。現在、駒澤大学講師。研究領域:インド仏教文化史、比較宗教学、社会貢献型の文化人類学ヒューマンケア(医療や教育の場における人間学の実践)フィロソフィー(実地経験→思索と創造→教育と評価)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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