目次
第1部 感覚:白さへのあこがれ(白い下着;肌の白さ;漂泊;白さのヒエラルキー)
第2部 ジェンダー:帽子(男になる;脱帽;喜劇;身体技法;品格)
第3部 コミュニケーション:エチケット(従う;誘惑する;愛を伝える;崩す;逸脱する)
第4部 フィクション:小説と映画(服飾が語るロココの女王:ツワイク『マリー・アントワネット』;緑のドレスと針仕事:ミッチェル『風と共に去りぬ』)
著者等紹介
内村理奈[ウチムラリナ]
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得満期退学、博士(人文科学)。跡見学園女子大学准教授を経て、日本女子大学家政学部被服学科准教授。専門は西洋服飾文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポテトちゃん
3
良書ですね。高校などの図書館にも入れてほしいな(高校生にも読んでほしい)。ヨーロッパの絵画をはじめマリーアントワネット等の衣服の解説。服飾史の研究は遺体調書をもとにされるらしい。白い下着や黒い仮面の謎が分かった。著者は、今やってるルノワール展を監修されるなど大いに活躍されているようですね。研究者なのに文章が読みやすいので続編を望みます。2016/06/01
MACHI
1
中性ヨーロッパでは、体を洗うことが清潔なのではなく白の下着を着ることが清潔という考え方だったなど、目からうろこなことがたくさん書いてあっておもしろかった!服飾からその時代の価値観を読みとくという切り口は非常によかった。ただ、自分には興味がない帽子に関する記述が多く、途中読みとばしてしまった。2016/06/25
bibi
0
服飾の歴史を調べるに遺体調書をあたると知ってまず驚いた。西洋で服装に快適さを求めてはいけなかった昔、その理由は人間の原罪にあると。エチケットの話が深すぎる。驚く話ばかりで面白かった。リボンお化けの男性とか。男性のリボン、流行する時代が再び来るかどうか。リボンタイは好きです。図も適度に配置され、文章も非常に読みやすかった。2024/04/11