目次
オポジションの意味と様態
第1部 イギリスの「古典的反対(派)」をめぐる諸問題(イギリスの議会オポジションとオポジション力;イギリスにおける議会オポジションの起源;議会オポジションにおける政策立案能力の制度化―イギリス保守党調査部創設の背景;議会オポジションの変質と政権意欲・適応性の喪失―イギリス保守党(一九九七~二〇〇一年)を事例として
議会オポジションにおける党首選出プロセスの意義
イギリス保守党オポジション力の復活と党首効果)
第2部 ヨーロッパ統合と変容する「原理的反対(派)」(連合王国独立党の台頭とその意義)
第3部 「反対(派)の排除」と現代ヨーロッパ極右(グローバル化とヨーロッパ極右の新展開)
著者等紹介
渡辺容一郎[ワタナベヨウイチロウ]
1967年2月神奈川県小田原市に生まれる。1989年日本大学法学部政治経済学科卒業。1995年日本大学大学院法学研究科博士後期課程政治学専攻退学。2003年日本大学法学部専任講師。2010年現在、日本大学法学部准教授(担当科目はヨーロッパ・EU政治論、政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kk
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本書は、英国の議会政治を題材として、「責任野党」が果たすべき能力や機能を「オポジション力」と捉えることで、二大政党制の何たるかを問い掛けている。しかし、著者のいう「責任野党」や「オポジション力」というものは、元与党としての統治経験を必須条件にする時点で、二大政党制が既にそれなりの伝統として定着している国でのみ有効な概念である。本書は、英国あるいは一般的な意味での西欧諸国の事例を中心に紹介されており、示唆に富む内容であるが、右をもって「ヨーロッパ」全体の事象として一般化してしまうには無理があるように思える。2013/11/18
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