内容説明
スペイン王家を現代に蘇らせる「画家の中の画家」ベラスケス。「宮廷画家」とは異なる相貌にも光を当てた読み物。「真実を描く画家」のもう一つの人生!
目次
第1章 駆け出しセビーリャ時代
第2章 絵を携えマドリッドへ
第3章 修行と勉学―第一回イタリア旅行
第4章 大量の絵を必要とした一六三〇年代のマドリッド
第5章 歴史画・神話画・宗教画
第6章 今度は絵画の買い付け―第二回イタリア旅行
第7章 王家の肖像
第8章 貴族への道
第9章 謎多き二枚の大作
著者等紹介
西川和子[ニシカワカズコ]
早稲田大学理工学部応用化学科卒。現在、スペイン史著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aisu
15
ベラスケスの伝記。スペイン王宮での役職と仕事内容。絵の解説。書かれている事は興味深い筈なのに読みにくくて苦痛とまで言いたくなるような、すみませんすみません(>_<)文章は丁寧で、優しく語られているのだが…なんだろう?私が言うのも恐縮ですが、時々日本語が変?自費出版だったっけ?と見直したが、そうでもないのか〜?誰か添削してあげて‼︎この著者は他にもスペイン絡みで面白そうな本を出しているが、私はもういいです。すみません。2015/06/22
Hiroh
7
独特の話しことばがちょっと読みにくい。神話画・宗教画を風俗画のように描いた。現実の人を使って描いたので同じ顔の人物が複数の絵に登場する。個人的に一番びっくりしたのは、フェリペ四世の騎馬像を作った人物が、馬の前足を地に着けずに造形するために相談したのが、晩年のガリレオ・ガリレイだったというところ。2015/08/28
ゆうゆう
5
スペイン宮廷画家から王宮配室長まで、宮廷内での大出世もなし得たサクセスストーリー。ラス・メニーナスもう一度観たいなぁ。2017/01/09
アキ
2
ベラスケスの絵は細かく書かれているなあと思って、寄ってみると筆のひと掃きで描かれていたりして、うまいよなあと思っていた。 昔々マドリッドのプラド美術館で見てから気になっていたけど、この本で描かれた時代とベラスケスの絵を順を追って丁寧に説明していて、ベラスケスの人生と重ね合わせて宮廷の中で出世していったため、多忙となり62歳で亡くなったのかな。 「織女たち」「ラス・メニーナス」の2作品は最高傑作の呼び声が高く、解説も書かれているが、これだけで1冊の本になる位だから、語りつくせないと思う。2016/10/09
Sana
1
西川和子『宮廷人ベラスケス物語』読了。画家としても一流、役人としても第1級、天は二物を与えるよね。プラド美術館で彼の絵と、彼が役人として収集してきた絵を見たくなった。#読書2016/09/29
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