内容説明
文学、映画、絵画などの文化的テクストに遍在する郵便配達員のイメージを読解する!「手紙」は多様に、そして明瞭に表象されていても、なぜ、それを運ぶポストマンは軽視されるのか?本書では、現在のネット(メール)の時代にこそ、手紙、そして、それを運ぶことの意義を見つめ直す。また、馬で郵便を届ける「ポニー・ライダー」はじめ、郵便制度の歴史なども簡明に説明。
目次
第1章 ポストマンの歴史
第2章 夢見るポストマン
第3章 見えないポストマン
第4章 ほんとうのポストマン
第5章 消えゆくポストマン
著者等紹介
時実早苗[トキザネサナエ]
大妻女子大学文学部教授(アメリカ文学)。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。博士・文学(筑波大学)、千葉大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ybhkr
0
著者の世代がなわからないのだけど、引き合いに出てくる映画や文学がちょっと古い。専門だからということもあるだろうけど、海外のものが多く、引用だけでの咀嚼がむずかしい。参考文献もほぼ英語、もしくは翻訳でなんで日本語で出したんだろう…っていうのが単純な疑問。なんか論点がズレている気がしてうーん…。夢野久作の義実家やモンゴメリーの実家が郵便局だったとか、フォークナーの郵便局長時代のひどい勤務態度とか、ディズニーが一夏だけ郵便配達していたとかは、トリビア的にへぇってなったけどそれだけ。ポニーライダーもトリビアやな。2017/11/06
y
0
表紙の絵とタイトルに惹かれて手にとりました。 「郵便配達の文化表象」と銘打ってますが、考察が甘いというか、独りよがりで、なかなか読みづらかったです。 単なるエッセイならいいのですが、作者の見解の根拠が少なくて、何故そのような結論に至ったのか分からずモヤモヤしてしまいました。2017/10/07