出版社内容情報
2013年~16年に日本で公開された「愛」にまつわる映画を
中心に現代を読み解く。
特に映画に登場する女性たちの心理に焦点を当てて書く
ことを主軸にする。
「愛にまつわる」とはいっても、
必ずしも恋愛映画とカテゴライズされる映画とは限らない。
映画のジャンル、国を問わず、
さまざまな「愛」の背後にある物語と
そこに生きる人びとの内面に寄り添って
映画を分析する。
筆者自らが女優として活動しており、
その立場から人物・物語を読み解いていく。
[第一部]恋愛
『世界にひとつのプレイブック』『東ベルリンから来た女』『熱波』『夏の終り』『百円の恋』『ジェラシー』『野のなななのか』『胸騒ぎの恋人』『サイの季節』『そこのみにて光輝く』『暮れ逢い』『カフェ・ド・フロール』『アンジェリカの微笑み』『灼熱』
[第二部]自己愛
『おとぎ話みたい』『17歳』『RE:LIFE?リライフ』『ゴーンガール』『エレファント・ソング』『アクトレス?女たちの舞台』『マイ・ファニー・レディ』『二重生活』『恋人たち』『神のゆらぎ』『永い言い訳』『胸騒ぎのシチリア』
[第三部]家族愛
『ハッシュパピー バスタブ島の少女』『マイ・マザー』『トム・アット・ザ・ファーム』『思い出のマーニー』『マレフィセント』『Mommy マミー』『母よ、』『山河ノスタルジア』『シアター・プノンペン』『めぐりあう日』『ミモザの島に消えた母』『さざなみ』『淵に立つ』
[第四部]性愛
『パリ、ただよう花』『わたしはロランス』『アデル、ブルーは熱い色』『ラヴレース』『ニンフォマニアックvol.1/2』『セックスとマイノリティに関する、極私的恋愛映画』『ラブバトル』『LOVE 3D』『彼は秘密の女ともだち』『リリーのすべて』『この国の空』『キャロル』
[第五部]偏愛
『愛、アムール』『凶悪』『眠れる美女』『郊遊〈ピクニック〉』『ホドロフスキーのDUNE』『さらば、愛の言葉よ 3D』『ハッピーエンドの選び方』『あん』『愛して 飲んで 歌って』『蜃気楼の舟』『アスファルト』『ダゲレオタイプの女』
睡蓮 みどり[スイレン ミドリ]
すいれん・みどり
1987年生まれ、神奈川県横浜市出身。早稲田大学第二文学部中退。在学中より映画を中心に女優として活動を開始。主な出演作は『恋の罪』(園子温監督)、『青春群青色の夏』(田中佑和監督)、『断食芸人』(足立正生監督)、『第九条』(宮本正樹監督)など。その他、「月刊デジタルファクトリー」で写真モデルだけでなくコラムや小説も執筆している。
内容説明
何かに心を奪われてしまった人たち、そういう人にこそ強く惹かれる。ただ恍惚としている人々というのはそれだけで十分に魅力的だ。本書は、二〇一三~一六年に日本で公開された“愛にまつわる映画”のなかから、主に「図書新聞」に連載された映画評を、愛の種類に分類して加筆修正したものである。“愛にまつわる映画”とはいっても必ずしも恋愛映画とカテゴライズされる映画とは限らない。ジャンルや国を問わず、さまざまな愛の背後にある物語と、そこに生きる人物たちの内面に寄り添って映画をひもといていく。
目次
第1部 恋愛(『世界にひとつのプレイブック』;『東ベルリンから来た女』 ほか)
第2部 自己愛(『おとぎ話みたい』;『17歳』 ほか)
第3部 家族愛(『ハッシュパピー バスタブ島の少女』;『マイ・マザー』 ほか)
第4部 性愛(『パリ、ただよう花』;『わたしはロランス』 ほか)
第5部 偏愛(『愛、アムール』;『凶悪』 ほか)
著者等紹介
睡蓮みどり[スイレンミドリ]
1987年生まれ、神奈川県横浜市出身。早稲田大学第二文学部中退。在学中より映画を中心に女優として活動を開始。その他、「月刊デジタルファクトリー」で写真モデルだけでなくコラムや小説も執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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踊る猫
踊る猫
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- 和書
- 1984 角川文庫