フィギュール彩<br> 溺れた女―渇愛的偏愛映画論

個数:
電子版価格
¥1,650
  • 電子版あり

フィギュール彩
溺れた女―渇愛的偏愛映画論

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779170805
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0374

出版社内容情報

2013年~16年に日本で公開された「愛」にまつわる映画を

中心に現代を読み解く。

特に映画に登場する女性たちの心理に焦点を当てて書く

ことを主軸にする。

「愛にまつわる」とはいっても、

必ずしも恋愛映画とカテゴライズされる映画とは限らない。

映画のジャンル、国を問わず、

さまざまな「愛」の背後にある物語と

そこに生きる人びとの内面に寄り添って

映画を分析する。

筆者自らが女優として活動しており、

その立場から人物・物語を読み解いていく。

[第一部]恋愛

『世界にひとつのプレイブック』『東ベルリンから来た女』『熱波』『夏の終り』『百円の恋』『ジェラシー』『野のなななのか』『胸騒ぎの恋人』『サイの季節』『そこのみにて光輝く』『暮れ逢い』『カフェ・ド・フロール』『アンジェリカの微笑み』『灼熱』



[第二部]自己愛

『おとぎ話みたい』『17歳』『RE:LIFE?リライフ』『ゴーンガール』『エレファント・ソング』『アクトレス?女たちの舞台』『マイ・ファニー・レディ』『二重生活』『恋人たち』『神のゆらぎ』『永い言い訳』『胸騒ぎのシチリア』



[第三部]家族愛

『ハッシュパピー バスタブ島の少女』『マイ・マザー』『トム・アット・ザ・ファーム』『思い出のマーニー』『マレフィセント』『Mommy マミー』『母よ、』『山河ノスタルジア』『シアター・プノンペン』『めぐりあう日』『ミモザの島に消えた母』『さざなみ』『淵に立つ』



[第四部]性愛

『パリ、ただよう花』『わたしはロランス』『アデル、ブルーは熱い色』『ラヴレース』『ニンフォマニアックvol.1/2』『セックスとマイノリティに関する、極私的恋愛映画』『ラブバトル』『LOVE 3D』『彼は秘密の女ともだち』『リリーのすべて』『この国の空』『キャロル』



[第五部]偏愛

『愛、アムール』『凶悪』『眠れる美女』『郊遊〈ピクニック〉』『ホドロフスキーのDUNE』『さらば、愛の言葉よ 3D』『ハッピーエンドの選び方』『あん』『愛して 飲んで 歌って』『蜃気楼の舟』『アスファルト』『ダゲレオタイプの女』

睡蓮 みどり[スイレン ミドリ]
すいれん・みどり
1987年生まれ、神奈川県横浜市出身。早稲田大学第二文学部中退。在学中より映画を中心に女優として活動を開始。主な出演作は『恋の罪』(園子温監督)、『青春群青色の夏』(田中佑和監督)、『断食芸人』(足立正生監督)、『第九条』(宮本正樹監督)など。その他、「月刊デジタルファクトリー」で写真モデルだけでなくコラムや小説も執筆している。

内容説明

何かに心を奪われてしまった人たち、そういう人にこそ強く惹かれる。ただ恍惚としている人々というのはそれだけで十分に魅力的だ。本書は、二〇一三~一六年に日本で公開された“愛にまつわる映画”のなかから、主に「図書新聞」に連載された映画評を、愛の種類に分類して加筆修正したものである。“愛にまつわる映画”とはいっても必ずしも恋愛映画とカテゴライズされる映画とは限らない。ジャンルや国を問わず、さまざまな愛の背後にある物語と、そこに生きる人物たちの内面に寄り添って映画をひもといていく。

目次

第1部 恋愛(『世界にひとつのプレイブック』;『東ベルリンから来た女』 ほか)
第2部 自己愛(『おとぎ話みたい』;『17歳』 ほか)
第3部 家族愛(『ハッシュパピー バスタブ島の少女』;『マイ・マザー』 ほか)
第4部 性愛(『パリ、ただよう花』;『わたしはロランス』 ほか)
第5部 偏愛(『愛、アムール』;『凶悪』 ほか)

著者等紹介

睡蓮みどり[スイレンミドリ]
1987年生まれ、神奈川県横浜市出身。早稲田大学第二文学部中退。在学中より映画を中心に女優として活動を開始。その他、「月刊デジタルファクトリー」で写真モデルだけでなくコラムや小説も執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

22
再読。愛について語ると、睡蓮みどりの筆は冴えるようだ。もしくはエロス/セクシャリティについて、と言えようか。それでいて筆からは下品さが滲み出て来ることもなく、本当に真率な姿勢、悪く言えば真面目過ぎる姿勢が伝わって来て好感が持てる。どんな映画も――こんな表現こそ下品かなとも思うが――「体当たり」で観ているように感じられるのだ。知識もむろん人並み以上に持ち合わせている彼女だが、それ以上にこうした真率さと「体当たり」で勝負を掛けているようで、それがアクチュアリティの高いレヴューを生むことに成功しているのだと思う2019/11/02

踊る猫

17
真摯な、という言葉がしっくり来る。比較的最近の映画について書かれたレヴューが集積されているのだけれど、平たい文章で熱っぽい、なんらかの祈りや告白にも似た語りはこちらを映画に誘うだけのパッションを備えていると思わされる。例えば真魚八重子氏の著作にも似た、この人は映画を魚が酸素を欲するように求めているのだという切実さがあるのだ(だから、悪く言えば私語りであり暑苦しい)。その強度はなかなかで、私自身観たい映画が増えてしまった。真魚八重子氏との対談など実現出来ないものだろうか? この著者の次作が早くも待ち切れない2018/05/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11224463
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品