フィギュール彩<br> 民主化後の台湾―その外交、国家観、ナショナリズム

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フィギュール彩
民主化後の台湾―その外交、国家観、ナショナリズム

  • 河原 昌一郎【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 彩流社(2016/08発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779170744
  • NDC分類 312.224
  • Cコード C0322

出版社内容情報

『中国のパワー vs. 台湾の民主主義』を

徹底解明。民主主義はパワーとどう戦うのか。



 外交は、台湾にとって、国家としての存亡に

直接的に関係する重大な問題なのであり、

他国とは異なる特別の意味を有している。



本書では、台湾の民主主義の果たす役割に

十分留意しつつ、まず台湾の民主化の経緯とその性格を

整理した上で、民主化後の台湾の外交および国家観の変化と

その要因を明らかにし、併せて中台関係の動向を分析した。

また、その際には、

台湾では現在まで国家観についての国民的コンセンサスが

形成されていないこともあって、現実的に台湾の指導者の

国家観が台湾外交等に決定的に重要な役割を果たしていることを

踏まえ、指導者の国家観の解明を重視した。

本書は、この意味で、国家観という切り口を用いて

台湾の外交・中台関係の分析を試みたものとなっている。

2016 年の大統領選挙も分析しています。

第1章 台湾の民主化



第1節 台湾の民主化の移行過程

第2節 台湾の民主化の背景と構造

第3節 台湾の民主化の特色



第2章 台湾統治の正統性と国家観



第1節 台湾統治の正統性

第2節 台湾についての国家観



第3章 李登輝の外交・国家観?実務外交?



第1節 弾性外交と実務外交

第2節 実務外交と中台関係



第4章 陳水扁の外交・国家観?民主外交?



第1節 陳水扁政権と民主外交

第2節 民主外交への中国政府の対応

第3節 中国との関係冷却化と民主外交



第5章 馬英九の外交・国家観?活路外交?



第1節 馬英九の国家観?「一国両区」?

第2節 活路外交とその性格

第3節 両岸交流の拡大

第4節 両岸平和協定をめぐる動き



第6章 台湾人のナショナル・アイデンティティおよび国家観



第1節 台湾人のナショナル・アイデンティティ

第2節 「現状」の維持と国家観



第7章 ひまわり学生運動と台湾の民意



第1節 ひまわり学生運動の背景?中国への「恐れ」?

第2節 ひまわり学生運動の発生と展開

第3節 「民間版」両岸協議監督条例案の特色



第8章 蔡英文政権の成立と「92 年コンセンサス」



第1節 2016 年選挙?蔡英文・民進党の勝因?

第2節 台湾総統選の投票要因の変化

第3節 「92 年コンセンサス」とその含意

第4節 蔡英文の就任演説と今後

河原 昌一郎[カワハラ ショウイチロウ]
かわはら・しょういちろう
1955年、兵庫県生、
1978年、東京大学法学部卒業、農林水産省入省、
1995年、在中国日本大使館参事官、
1998年、内閣外政審議室内閣審議官、
2001年、農林水産省課長、
2003年?農林水産政策研究所(研究室長、上席主任研究官)、
2009年、博士(農学)〔東京大学〕、
2011年?日本安全保障・危機管理学会理事、
2015年、博士(安全保障)〔拓殖大学〕
●著書
『米中台関係の分析』(彩流社)、
『中国農村合作社制度の分析』(農山漁村文化協会、2009年)、
『詳解中国の農業と農村』(農山漁村文化協会、1999年)ほか。
論文
「南シナ海問題におけるフィリピンの対中国提訴に関する一考察」
『国際安全保障』(2014年9 月)、
「アメリカの対台湾政策と台湾海峡ミサイル危機」
『拓殖大学大学院国際協力学研究科紀要』(2013年3月)ほか。

内容説明

「中国のパワーvs.台湾の民主主義」を徹底解明。民主主義はパワーとどう戦うのか。90年代初めの民主化から李登輝、陳水扁、馬英九の外交・国家観、「ひまわり学生運動」、そして、2016年の蔡英文政権の成立まで、台湾の民主化のプロセスを丹念に追い、東アジアの民主主義の現状を詳細に分析。

目次

第1章 台湾の民主化
第2章 台湾統治の正統性と国家観
第3章 李登輝の外交・国家観―実務外交
第4章 陳水扁の外交・国家観―民主外交
第5章 馬英九の外交・国家観―活路外交
第6章 台湾人のナショナル・アイデンティティおよび国家観
第7章 ひまわり学生運動と台湾の民意
第8章 蔡英文政権の成立と「九二年コンセンサス」

著者等紹介

河原昌一郎[カワハラショウイチロウ]
1955年兵庫県生、1978年東京大学法学部卒業。農林水産省入省、1995年在中国日本大使館参事官、1998年内閣外政審議室内閣審議官、2001年農林水産省課長、2003年~農林水産政策研究所(研究室長、上席主任研究官)、2009年博士(農学)(東京大学)、2011年~日本安全保障・危機管理学会理事、2015年博士(安全保障)(拓殖大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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無重力蜜柑

6
総統公選制が導入された後の台湾の通史。第二次李登輝政権から第一次蔡英文政権発足直後まで。対中関係及びそれと連動したナショナル・アイデンティティに焦点を当てている。重複記述が多くて少し冗長。最初は民主化を求めつつも「統一か独立か」「中国か台湾か」については明確なコンセンサスを得ていなかった台湾社会が、民主化と経済成長の成功と大陸中国の強大化によって徐々に「自由民主国家台湾」としてのアイデンティティを確立していく経過。民主化と結び付いたナショナリズムが「分断国家の固定」に作用したのが台湾の独自性なのだろう。2021/12/25

サダキチ

1
台湾の民主化は、台湾ナショナリズムの形成を伴って進行している。その背後には中国の脅威がある。台湾は自力で民主化を達成したという点で今後も注目していく必要があると思った。台湾の国家観は未だ確立していない(分裂国家か台湾国家か、それとも中国国家か)が、民主主義体制の確立や世代交代や中国の脅威を考慮すると、まず間違いなく台湾国家化していくとは思われるが、その一方で独立を志向するまでには至らないかもしれない。台湾市民はあくまで現状の維持を求めているように思う。2021/11/26

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