内容説明
日本のフォークソングに流れる「精神」は古来より日本人が持ち続けてきたものである。日本の近代では、多くの制約のなか多様な表現が生み出され、その精神は演説歌で表出された。演説歌を分析すれば、フォークソングにおいてなぜ演説歌がリメイクされたのかが見えてくる。これらにはどんな共通性があり、背景には何があったのか。フォークの精神を根強いものにし、それを時代に合わせて表出していったことを明らかにする。
目次
第1章 フォークソングの誕生とその歴史的背景
第2章 自由民権運動とともに生まれた「演説歌」
第3章 時代を描いた社会派フォークの登場
第4章 その時、他の表現は
第5章 叙事的表現から叙情的表現へ
著者等紹介
瀧口雅仁[タキグチマサヒト]
1971年東京生まれ。演芸評論家。現在、恵泉女学園大学、和光大学、早稲田大学エクステンションセンター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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