出版社内容情報
ジャーナリズムなき世界が訪れる前に
「メディア批判」を超えて未完の理念を問う
公権力に強く依存する情報収集と形式化した客観報道によって自縛されるメディア。そもそもジャーナリズムが掲げる理念や規範はどのように生まれたのか? 現在の新聞の起源は19世紀米国の「ペニープレス」(1セント新聞)に求められる。ペニープレスは広告収入と都市中産層読者を軸とするビジネスモデルを築き、シカゴなど中西部諸都市では市政の腐敗を正す市民運動と共闘した。そこからプレスの独立、公共奉仕、権力の監視といった諸理念が生まれた。他方、今日のジャーナリズムが最重要規範とする客観報道は、第一次世界大戦中のプロパガンダやその後の「パブリックリレーションズ」(PR)の猛威に対抗して作り出された理念だが、誕生と同時に形式化していく。ジャーナリズム再生の契機はどこにあるのか? 発展の中心となってきた米国を軸に200年の歴史から検討する。
【目次】
第一章 シカゴジャーナリズムの実験
第二章 ペニープレス――現在の新聞の直接の祖先
第三章 プロフェッショナル化運動と「プレスの独立」理念
第四章 世界大戦と客観報道
第五章 客観報道への異議申し立て
第六章 オルタナティブとしてのフランスジャーナリズム
終 章 ジャーナリズム理念の現在地と近未来
内容説明
ジャーナリズムなき世界が訪れる前に―「客観報道」はなぜ生まれ、メディアを自縛し続けるのか?「メディア批判」を超えて、未完の理念を問う。
目次
第一章 シカゴジャーナリズムの実験
第二章 ペニープレス 現在の新聞の直接の祖先
第三章 プロフェッショナル化運動と「プレスの独立」理念
第四章 世界大戦と客観報道
第五章 客観報道への異議申し立て
第六章 オルタナティブとしてのフランスジャーナリズム
終章 ジャーナリズム思想の現在地と近未来
著者等紹介
橋本晃[ハシモトアキラ]
1958年、栃木県足利市生まれ。東京大学仏文科卒業。アイオワ大学修士(ジャーナリズム)。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程中退。毎日新聞記者(パリ特派員など15年)、北海道大学助教授、立教大学社会学部メディア社会学科教授、パリ第二大学およびヴェルサイユ・サンカンタン・アン・イヴリヌ大学客員研究員などを経て、現在、立教大学特別専任教授。専門はジャーナリズム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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