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出版社内容情報
スペイン人でもっともノーベル文学賞に近い作家によるジャズ・ピアニストの「愛」と「放浪」の物語。事実とフィクションが混淆する物語が進行するにつれて、語り手がテーマ及び登場人物の物語に巻き込まれてゆく風情は、映画『第三の男』を想起させるものである。
スペイン/フランス国境・バスク地方サンセバスチャン。反体制集団ETAは、バスク独立を目指し、スペインのフランコ独裁時に権力を握った者たちを殺害して憚らなかった。1980年代初頭、独裁体制崩壊後の急激な解放、自由化による移行と浮遊に人々が流され、麻薬取引、性犯罪が横行、旧支配層による国会占拠事件等、不安定で薄気味の悪い事態を経て、一応の安定をみる社会労働党政権が発足した時期、この小説は発表されている。米国の大衆文化が一挙にスペインに流れ込んできた民主主義への過渡期の空気感が、本小説のフィルム・ノワール的雰囲気を形づくっている。原書名【El invierno en Lisboa】
【目次】
内容説明
フィルム・ノワール的雰囲気が濃厚な小説。民主主義への過渡期にあって米国の大衆文化が一挙にスペインに流れ込んできた時代。ジャズ・ピアニストの愛と放浪の物語。
著者等紹介
大河内健次[オオコウチケンジ]
1938年福島県二本松市生まれ。1961年東京外国語大学イスパニア語科卒業。1961年4月東京銀行に入行後、ブラッセル支店、ミラノ支店、マドリッド支店、バルセロナ支店、ブラジル東京銀行などで勤務。1990年1月東京銀行外為センター部長、1992年3月東京銀行退職、関連会社(株)東京クレジットサービス常務取締役。1995年9月東京合同ファイナンス代表取締役社長。2003年9月同社退任。2004年4月国際基督教大学高等学校非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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