出版社内容情報
『街道をゆく』は、奇妙な紀行文だ。司馬遼太郎が日本の各地と海外を旅し、25年の長きに渡って週刊朝日に連載したこのぼう大な量の紀行文には、およそ紀行文には欠かせないとも思える、美味な郷土料理、癒しの露天風呂、大観光地の美しい景観、そして、日本人が大好きな桜の花見や紅葉狩りなどが出てこないのである。日本人にとっての旅の楽しみの、この不在―――。1971年からの『街道をゆく』連載時期は、田中角栄による『日本列島改造論』、土地買い占めと地価上昇、バブル景気に、その崩壊と地価の下落、そして、“住専問題”の発生までに至る激動の情勢に重なる時期である。司馬にとっての旅とは、まさにこの時代の開発、効率を優先するばかりで経済成長のみに収斂してゆく日本と共にありながら、より一歩、日本の歴史、文化の深層に足を向けることであった。彼が伝えたかったことは何だったのか。本書は、文中に出てくる「美しい」、「なつかしい」、「清らか」などの司馬独自の意味合いを含むと思われる言葉を通して作品を読み解き、その核心に迫るものである。司馬遼太郎は2026年2月に没後30年を迎える……累計1200万部ベストセラー『街道をゆく』は、今こそ読み直すべき名作である。
【目次】
第一章旅を読み解くにあたって
第二章旅と“美”
第三章旅と“ゆたか”
第四章旅と“食”
第五章旅と“なつかしさ”
第六章旅と“清らか”―神社仏閣
第七章旅と“清らか”―人など
第八章司馬遼太郎の旅
内容説明
2026年は司馬遼太郎没後30年となる。累計1200万部のベストセラー『街道をゆく』は、今こそ読み直すべき名作だ。1971年からの連載時期は、田中角栄による『日本列島改造論』、土地の買い占めと地価の上昇、バブル景気からその崩壊と地価の下落、そして、”住専問題”の発生までと重なる。経済成長、開発、効率を優先する日本を見て、司馬が伝えたかったことは何だったのか。「美しい」、「なつかしい」、「清らか」などの言葉から作品を読み解き、その核心に迫る。
目次
第一章 旅を読み解くにあたって
第二章 旅と”美”
第三章 旅と”ゆたか”
第四章 旅と”食”
第五章 旅と”なつかしさ”
第六章 旅と”清らか”―神社仏閣
第七章 旅と”清らか”―人など
第八章 そして、『街道をゆく』の旅
著者等紹介
森山明[モリヤマアキラ]
1947年生れ。1971年、(株)日本交通公社(のちのJTB)入社。2003~8年、ビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部(国土交通省 主管)事務局長。2009~15年、秀明大学観光ビジネス学部で、主に国際観光の講義を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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