出版社内容情報
ジャガイモ、トウモロコシ、トマト…私たちが毎日くちにしている多くの食材がペルーのアンデス山脈一帯の原産だ。魚介類も豊富で多くのハーブをセヴィーチェなどの料理に日常的にふんだんに使う。近年はペルー産コーヒー、カカオ、オリーブオイルなどが香りや味の品質では世界トップクラスの座にある。そのペルーに1963年にアンデス調査隊の一員として向かい、9年間暮らした著者。いまでも危険地帯として知られるアンデスの町を北の端から南の端まで何度もバスや徒歩で通いつづけた。日本人に人気のあるペルーだが、本書ではいまは無きペルーの貴重な風景と人々の暮らしぶり、多くのパタ(大親友)との深い交流を通して知った庶民の料理などがつづられ、通り一遍の理解とは異なるペルーの姿が描かれている。鹿児島県指宿市の日本で初めてのハーブガーデンである1万8000坪にも及ぶ広大な聞山麓香料園で、天然ハーブの育成、指導にあたっている園長による感動の回想録!
【目次】
まだ見ぬ国ペルー
戦中・戦後の記憶
中南米への思い
東京大学アンデス調査室で学ぶ
いよいよペルーへ
ワヌコ市で発掘作業の毎日
アンデスへの旅①
リマでの生活①
博物館巡り①―北海岸・中央海岸でのセビーチェ食べ歩き
黒の文化、チムー王国
リマでの生活②
インカの都・クスコ
アンデスの旅②
南部海岸からプーノへの旅
北部アンデスの旅
アルヴィオン(大洪水)
さようならペルー、また戻ってきます
あとがき―旬のハーブを食卓に
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- 和書
- 可視化の図学 (改訂版)