出版社内容情報
ニューヨークで生きていく、美しく──
20世紀転換期の上流社会。未婚の女性リリー・バートは、社交界の花と謳われながら、心の奥に空虚さを感じていた。リリーの苦悩に、人びとの欲望がからみつく。
女性初のピューリッツァー賞を受賞したイーディス・ウォートン(1862?1937)の代表作『The House of Mirth(1905)』を豊富な訳注とともに新訳で送る。
【目次】
内容説明
20世紀転換期のニューヨーク上流社会―結婚が「天職」として求められ、美貌の妻が夫の経済力を示す「資産」とされる世界。葛藤を抱えつつ、社会の価値観どおりの結婚を望む29歳のミス・リリー・バートは、どのような運命をたどるのか。『国の慣習』(1913)、『無垢の時代』(1920)と並ぶイーディス・ウォートン(1862‐1937)の代表作を豊富な訳注とともに新訳で送る。
著者等紹介
ウォートン,イーディス[ウォートン,イーディス] [Wharton,Edith]
1862‐1937。ニューヨーク市マンハッタン生まれのアメリカ人女性作家。旧名イーディス・ニューボールド・ジョーンズ。ニューヨーク旧名家の生まれで、幼少時より両親とともにヨーロッパ各地に滞在し、当地の言語や美術などに対する造詣を深める。ボストンの名家出身のエドワード・ウォートンと結婚し、ヨーロッパ各地を豪遊する生活なども送るが、結婚生活が破綻へ向かうにつれて執筆活動に重きを置くようになる。室内装飾や造園にも造詣が深く、それらについての著作もある。1921年に『無垢の時代』で、女性として初めてピューリッツァー賞を受賞するとともに、1923年には、同じく女性として初めてイェール大学から名誉文学博士号を授与されている。後年の約30年はフランスに暮らし、夏はパリ近郊で、冬は南フランスで過ごしつつ最晩年まで精力的に執筆した
山口ヨシ子[ヤマグチヨシコ]
神奈川大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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