出版社内容情報
《戦後80年》ードイツの暗躍とスターリンの戦略!
「日中戦争」と呼ばれているものは中国共産党と蒋介石と日本との三者三つ巴の戦いであり、とくに蒋介石軍と日本軍は激しく戦った長期戦のおかげで疲弊を深め、互いに弱体化してしまっていた。そこで、形勢を観望し戦力を温存していた中国共産党軍が国共内戦で蒋介石軍を破り、最後の勝利者となったのであった。ここには陰謀あり、工作あり、ありとあらゆる権謀術数が蠢いていた。その意味で、これは「三国志」ともいうべき壮大なドラマだった。それに因んで、本書は『日中戦争三国志』と題されることとなった。かつて蒋介石軍70万人の攻撃を受け壊滅の危機に陥っていた中国共産党は、ソ連への亡命までも検討するほど、追い詰められていたわけだが、かかるなか、中国共産党は広範な階級層による抗日統一戦線を結成しあらゆる工作を行い、最大の敵、蒋介石軍と当時最強とも言われた日本軍とを戦わせ、両者共倒れになるよう動き、漁夫の利を得たわけだ。ソ連に備えて満州に駐屯していた日本軍は南下して蒋介石軍と戦い、長きにわたる消耗戦で蒋介石軍は衰弱して行き、滅亡の危機にあったはずの中国共産党が、実は勢力を温存しており、最後に蒋介石軍との内戦に勝利し、中国の支配者となったのであった。この裏で、革命後の混乱に喘いだソ連は、満州の日本軍が蒋介石軍と戦うため満州を去って支那大陸へ入り、さらに蒋介石軍を追って大陸の奥深くへと入っていくことを強く望んでいた。またドイツは再軍備の財源確保のため最新兵器を輸出し外貨を稼ぐ目的で、蒋介石軍と日本軍とを戦わせるだけでなく、さらに蒋介石軍と日本軍の戦闘がはげしく激化することを望み、暗躍していたのであった。本書は、これら謀略のすべてを余すところなく記述することにした。来る未来、日本人がこうした国際謀略に二度と引っ掛からないことを念願とするものである。
内容説明
戦後80年を記念して「戦争」の核心を抉る!日中戦争は中国共産党と蒋介石と日本との三つ巴の戦い。蒋介石軍と日本軍は長期戦の末、共倒れになった。その形勢を観望し戦力を温存していた共産党軍が国共内戦で蒋介石軍を破り、漁夫の利を得て勝利者となった。ここには陰謀・工作・権謀術数が蠢いていた。その意味でまさに「三国志」というべきドラマだった。
目次
ワシントン体制が軽視したソ連誕生という脅威
第一部 ワシントン体制の欠陥(ワシントン体制という国際協調路線;世界恐慌で生じた諸国民の分断;満州国の建国)
第二部 コミンテルンが起こした盧溝橋事件とドイツが仕組んだ日中戦争(コミンテルンが起こした盧溝橋事件;再軍備に取り組むドイツが仕組んだ上海戦)
第三部 日中戦争への深入り(支那へ深入りして満州が手薄になる;第二次世界大戦への不介入方針)
第四部 無謀なる太平洋戦争(日独伊三国同盟という最悪の選択;東條陸相が支那撤兵を拒否して日米開戦;遅れた降伏)
著者等紹介
鈴木荘一[スズキソウイチ]
1948年東京生まれ。近代史研究家。1971年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。2001年退職し、以降歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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