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出版社内容情報
いま、人間がおかれている政治的・経済的情況、あるいは地球・環境的な問題に対して、
われわれは何ひとつ有効な手立てを打つことができていない。そもそも何が原因なのか。
その原因の究明からもっとも有効な手立てを探り、筋道を立てて論じて行こうとしたのが本書である。
最終的な答えを導きだすために、まず、動物である「人間」はどのような存在であり、
これまでどのような歴史を歩んできたのかを、新たな視点・捉え方から考究し、把握することから始めた。
本書の基礎となるのは「世界はものとものとの関係=結ばれ=協働でできている」という考えである。
この考えを応用して、「技術」とは何かという定義を深め、
あらゆる歴史を「もの」と「ことがら」の関係が織りなす壮大なプロセスとして捉えてゆく。
言語発生のプロセス、供犠および儀礼発生・発明のプロセス、また、国家・王権誕生の、
そして近代科学誕生のプロセスを詳細に追い、更には、現代の科学技術複合システムが、
なぜ様々な問題を生じさせるまでに至ったかまでを突き詰め、
混乱を極める人類の未来を如何に生き延びてゆくのかを問い直そうとした。
内容説明
技術が人間以上になる理由。「技術」とは何かを考究し、「もの」と「ことがら」が織りなす壮大なプロセスを捉える。言語発生のプロセス、供犠儀礼の発明や食料生産に至るプロセス。国家・王権誕生のプロセス、近代科学誕生のプロセス、現代の科学技術複合システム等がさまざまな問題をなぜ生じさせたのかを徹底的に論究。
目次
第一部 技術の正体(地球生命圏に生きる;人間はどこまで動物か;技術は人間と非人間のハイブリッドである;人間の活動の重層性)
第二部 技術の進展は人間に何をもたらしたのか(人間は技術と社会的関係とが織りなす複合体に住まう;言語が生まれでる環境;火の制度と社会規範;観念的世界の誕生;世界の分類=秩序化と神の発明 ほか)
著者等紹介
山下渉登[ヤマシタショウト]
1951年生まれ。金沢大学卒業。著書に小説『青の暦』(北冬舎、泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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