出版社内容情報
幻想的で緻密な宮殿と、その王国の歴史を描く
スペイン・アンダルシア地方に悠然とたたずむアルハンブラ宮殿。グラナダ王国は雄大で堅固で豪奢な宮殿を、キリスト教国との熾烈な戦争の時代にどのように建設を進めていたのか。そして、彼の地の諸王たちはどのように暮らし、何を夢見て目指していたのか。混沌の時代を駆け抜けた王国の運命を描く。図版・写真多数掲載。
内容説明
幻想的で緻密な宮殿と、その王国の歴史を描く。スペイン・アンダルシア地方に悠然とたたずむアルハンブラ宮殿。グラナダ王国は雄大で堅固で豪奢な宮殿を、キリスト教国との熾烈な戦争の時代にどのように建設を進めていたのか。そして、彼の地の諸王たちはどのように暮らし、何を夢見て目指していたのか。混沌の時代を駆け抜けた王国の運命を描く。
目次
第1章 グラナダ王国誕生
第2章 グラナダ王国 継承者たち
第3章 最初の危機
第4章 絶頂期
第5章 衰退の兆し
第6章 入り乱れての衰退期
第7章 さらに不安定な衰退期
第8章 束の間の回復期
第9章 グラナダ戦争と国家終焉
著者等紹介
西川和子[ニシカワカズコ]
スペイン史著述家、早稲田大学理工学部応用化学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
95
スペイン・アンダルシアのグラナダにある世界遺産アルハンブラ宮殿。クラシック・ギターの名曲「アルハンブラの思い出」は宮殿の噴水を調べにしたとも言われています。グラナダ王国を建国したのはムハンマド1世。ナスル朝を開き、レコンキスタによりカスティーリャ王国に1492年最後の王ボアブディルが降伏するまでの約250年の歴史物語。ユースフ一世とその息子ムハンマド五世の時代のグラナダが最も輝いた時であったが、アフリカのマリーン朝とカトリックのカスティーリャとの三つ巴と、兄弟による血の気の多い内戦の繰り返しの歴史でした。2024/09/05
ジュンジュン
13
スペインイスラーム時代750年を描いた「レコンキスタ時代の王たち」でファンになった西川女史。グラナダ王国、アルハンブラ宮殿と名前は知っていても、どういう歴史を辿ったかは知識ゼロ。おまけに同じ名前が続々登場。ムハンマドなんか10人もいるし。でも心配無用。前書同様、系図と地図そして分かり易い語り口の三位一体で、グラナダ王国250年の旅も5時間で完走。んっ?定価3300円を5時間か…なんか勿体ない‼2024/04/12
中島直人
2
(図書館)ナスル朝グラナダ王国物語2024/12/13
Go Extreme
2
グラナダ王国誕生: 首領ーイヴン・フードとアラマール ムハンマド1世と夢 グラナダ王国ー継承者: 法律家ムハンマド2世 弟により退位・ムハンマド3世 最初の危機: グラナダ沃野の大惨事 軍事と政治対立・ムハンマド4世 絶頂期: 王国の繁栄・ユースフ1世 ムハンマド5世・最初の王位 赤毛王・ムハンマド6世 衰退の兆し: ユースフ2世・短期間 次男のムハンマド7世 入り乱れての衰退期: 王位行った来たり・ムハンマド8世&9世 突然現れたユースフ4世 さらに不安定な衰退期 束の間の回復期 グラナダ戦争と国家終焉2024/09/03
ukitama
2
著者の「スペインへの愛」が、「アルハンブラ宮殿物語」という形で結実したような本でした。地図や系譜、ここまでまとめてくれているのは、賞賛。前回は、半日程度しか宮殿には行っていないけど、次回はこの本を持って数日滞在しても良いし、グラナダだけを目的にスペインに行くのもいいかもしれない。宮殿の前のレストランで昼食を食べながら、アルハンブラの思い出を聴いたのが懐かしく思い出された。2024/08/08