出版社内容情報
去年の八月に死ぬはずだったのに……
新型コロナウイルス禍の基本的に「死にたい」というウツ的日々のなかで、
その二、三割をだいじにしていきたいとおもっていると、コロナ陽性でこれ
が遺稿になったりする。基本的に一寸先は闇なのです。
若き精神科医によるモーレツ変化球的エセー、かつカルチュアおよびブック・レビュー。
【目次】
(第1章)人生ウラ道ガイド、望郷編・社会のウラ道を生きる闇の知恵者から、
人生の教えを受けて・日本ぼっち党宣言~やはり俺の国粋主義はまちがっている・
サアカスの闇に呑まれし者ども・奇人たちの神保町~古書と寄席場と男と女
(第2章)ココロとカラダは連関してるからしょうがない。・地には目玉を~
上に飛び出す眼球と下におさまる睾丸のはなし・温泉主義者たちのはだかの
ユートピア~浴場は欲情に通ずるのか。・心靈のエロティシズム ~あるいは
黄泉の国に滞在する方法。・ファルスのはなし~屹立せる男根についての小論
(第3章)天使とタヌキと美少年可愛いものたちの異郷・欲にまみれた天使たち
~酒乱で淫乱でものぐさな、天からの使い・八化けタヌキの百面相~やがて来る
べき『日本狸文学志』のために・美少年たちのなかで滅びたい~「わかってる」
美少年最強説
(第4章)きみのメンタルを癒すブック・ガイド・『小沢信男さん、あなたは
どうやって食ってきましたか』・中島らも『DECO-CHIN』(『君はフィクション』
所収)・倉阪鬼一郎『アンドロイド情歌』・荻原魚雷『書生の処世』・矢野寛治
『団塊ボーイの東京』・『村崎百郎の本』・みこいす『みんなの愚痴、聞かせ
て!!!!!』・永田カビ『一人交換日記』・阿部共実『空が灰色だから』・
ヒロユキ『アホガール』・谷岡ヤスジ『のんびり物語』・山本文緒『再婚生活
私のうつ闘病日記』・ぴい『過剰妄想少年』・神木隆之介『Sincerite』・
北杜夫『巴里茫々』・大橋良枝『愛着障害児とのつきあい方―特別支援学校教員
チームとの実践―』
(エピローグ)私はどこでも「B面」だった
内容説明
ウツウツ、モヤモヤな若き精神科医によるモーレツ変化球的エセー&カルチュア及びブックレビュー。
目次
プロローグ 去年の八月に死んでいたはずだったのに…
第1章 人生ウラ道ガイド―望郷編
第2章 ココロとカラダは連関しているからしょうがない
第3章 天使とタヌキと美少年 可愛いものたちの異郷
第4章 きみのメンタルを癒す?ブック・ガイド
エピローグ 私はどこでも「B面」だった
著者等紹介
日原雄一[ヒハラユウイチ]
1989年6月東京生まれ。暁星高校および帝京大学医学部卒業後、帝京大学医学部附属溝口病院で初期研修ののち溝口病院精神科に入局。自殺予防のスペシャリスト・張賢徳先生のもとで学ぶ。日本総合病院精神医学会で「精神科初診患者の自己診断に関する検討」を発表。精神科初診患者が話す自己診断はおおむね正しいことを述べた。2022年4月からは東横惠愛病院に勤務。2010年「落語協会落語台本コンテスト」に「兄さんのケータイ」(三遊亭白鳥・演)で優秀賞、その他受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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