内容説明
10年ごとに繰り返される危機噴出の構図と矛盾の正体!1994年から20年間、中東各地に駐在し、イラク戦争(2003年)、「アラブの春」(2011年)、「イスラム国(IS)」の出現(2014年)という「中東危機」に遭遇したジャーナリストが読み解く、錯綜する中東情勢への視座。
目次
第1章 繰り返される中東危機―1979年から始まった連鎖
第2章 危機の前にパレスチナが動く―「尊厳」の問題
第3章 噴出した若者パワーの行方―「アラブの春」第2弾
第4章 ムスリム同胞団は復活するのか―弾圧の下で
第5章 イラン・イスラエルの“戦争”は激化するか
第6章 「イスラム国」の再来の可能性とスンニ派の受難
第7章 イスラエルとアラブ国交正常化―平和か、危機か
第8章 中東分裂の構図―ぶつかる二つの枢軸
第9章 「対テロ戦争」が生む難民危機―空爆の破壊と殺戮
第10章 コロナ禍で増幅する矛盾―感染対策が治安対策へ
著者等紹介
川上泰徳[カワカミヤスノリ]
ジャーナリスト。1956年長崎県生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)アラビア語科卒。1981年朝日新聞社入社。高知、横浜支局、東京本社学芸部を経て、特派員として中東アフリカ総局員(カイロ)、エルサレム、バグダッド、中東アフリカ総局長を歴任。編集委員兼論説委員、中東駐在編集委員を経て2015年退社。フリーランスとしてエジプトに取材拠点を置き、中東取材を行う。中東報道で、2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。津田塾大学、名古屋外国語大学講師。危険地報道を考えるジャーナリストの会世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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