出版社内容情報
初めて明かされる山岳ベースで斃れた大槻節子の苦悩の青春!
「会って欲しい」との求めを果たせなかった、著者の悔恨……。
一緒に学び、語り合った日々。時代の潮流が分けた二人の生き方。
あの出来事(あさま山荘事件)から50年、草野新平の「蛙のうた」が
好きだった〈彼女〉の言葉が今、蘇る……。
〈目次〉
序 「蛙」と詠っていた日々
一 出会いと激動のなかの大学生活
二 政治党派を巡る葛藤
三 破局への序曲
四 処刑と〈彼女〉
五 破局のあとで
六 「死なせた者の声」
七 草野新平の詩に誘われて
内容説明
「会って欲しい」との求めを果たせなかった悔恨…。あさま山荘事件から50年、草野心平の「蛙のうた」が好きだった“彼女”の言葉が今、蘇る…。初めて明かされる山岳ベースで斃れた「大槻節子」の苦悩の青春!
目次
序 「蛙」と詠っていた日々
1 出会いと激動のなかの大学生活
2 政治党派を巡る葛藤
3 破局への序曲
4 処刑と“彼女”
5 破局のあとで
6 「死なせた者の声」
7 草野心平の詩に誘われて
著者等紹介
片井博美[カタイヒロミ]
1946年生まれ。1971年横浜国立大学経済学部卒業。民間会社、地方公務員を経て現在、一般社団法人川崎地方自治研究センター非常勤研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐうぐう
28
連合赤軍事件において事件を語る声は、残された者達の声にならざるを得ない。死者は語れないのだから。残された者とは(積極的、消極的の違いはあれど)同志殺害に加担した者のことだ。加害者の声からも見えてくるものはあるが、死者が語れない限り、その声はどうしても偏ってしまう。本書は、山岳ベースで殺害された大槻節子の大学の同期生である友人が、彼女の想いを、声を掬い取ろうとして綴られた一冊だ。党派に傾斜していく彼女の言動、彼女が好きだった詩や小説、そして彼女が残した日記から、著者は彼女が求めたもの、(つづく)2024/10/31
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