出版社内容情報
2021年11月に、生誕100周年を迎える「フランツ・リストの再来」と呼ばれた伝説のヴィルトゥオーゾ、ジョルジュ・シフラ。不撓不屈のピアニストがくぐり抜けた数奇な運命を著した自伝が、ついに登場する。本邦初訳。
内容説明
不撓不屈のピアニストがくぐり抜けた数奇なる運命の数々。
目次
第1章 貧困の筏
第2章 サーカスリングにて
第3章 行商人の予言
第4章 ヘイル、シーザー!(カエサル、万歳!)
第5章 嫉妬の死
第6章 ピアノではなく、蒸気機関
第7章 スターリンの連装砲
第8章 ハンガリー狂詩曲第二番―失敗
第9章 終わりなき夜
第10章 全か、無か
第11章 サン=フランブールへの巡礼の旅
著者等紹介
シフラ,ジョルジュ[シフラ,ジョルジュ] [Cziffra,Georges]
1921‐1994。ハンガリーのピアニスト。ブダペスト郊外の貧民地区に生まれ、フランツ・リスト音楽院で学んだのち、第二次世界大戦に従軍。復員後はバーやナイトクラブのピアノ奏者として生計を立てたが、亡命に失敗したことで投獄される。その後、1956年のハンガリー動乱のさなかにオーストリアへ亡命すると、フランスを拠点に各地で演奏会を開きながら、世界的な名声を獲得していった。1968年にフランスの市民権を得て以降は、慈善活動や若手音楽家の支援にも力を注いだ
八隅裕樹[ヤズミユウキ]
神戸大学経営学部卒業。地域金融機関に勤務する傍ら、文化振興に取り組む。米国コロンビア大学客員研究員(2017年から2018年)、ピアノ演奏音源アーカイブ、“VIRTUOSO PIANISTS BEFORE 1950”の共同管理人(2020年から現在)、特定非営利活動法人レミニセンス代表(2021年から現在)などを務める。これまでに、西洋文化論を福野輝郎氏と井上裕氏に、ピアノ音楽を両澤隆宏氏に、それぞれ師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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