出版社内容情報
「命のビザ」を繋いだ、名も無き者たちの物語。第二次世界大戦期、アドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツの迫害を受けたユダヤ人の多くは、リトアニア日本領事館駐在、杉原千畝(すぎはらちうね)領事の発給したビザに命を救われた。その大量のユダヤ難民たちがナチスの魔手から逃れ祖国を脱出し、遠く日本までたどり着くことのできた背景には、若きジャパン・ツーリスト・ビューロー(現JTB)職員たちの尽力があった。歴史の表舞台には上らなかった、しかし確かにそこにあった、ユダヤ難民救出のもう一方の真実を描く。
内容説明
1940年春、ジャパン・ツーリスト・ビューローに入職して2年目の浅田海は、ニューヨーク事務所への赴任命令を受け、太平洋を越え米国大陸へやってきた。すると着任後すぐ、奇妙な電話が事務所へ入る。米国ユダヤ人協会からビューローへ協力を要請する一本の電話をきっかけに、海は壮大な運命に巻き込まれてゆく…。
著者等紹介
安田亘宏[ヤスダノブヒロ]
旅の創造研究所所長。1953年東京生まれ。法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程修了、博士(政策学)。1977年日本交通公社(現JTB)入社、2006年JTB旅の販促研究所執行役員所長、2010年西武文理大学サービス経営学部教授(2019年迄)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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