ホハレ峠―ダムに沈んだ徳山村 百年の軌跡

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ホハレ峠―ダムに沈んだ徳山村 百年の軌跡

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  • サイズ 46判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779126437
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

出版社内容情報

日本最大のダムに沈んだ村、岐阜県徳山村の最奥の集落に、

最後の一人になっても暮らし続けた女性(ばば)がいた。



奉公、集団就職、北海道開拓、戦争、高度経済成長、開発……

時代を超えて大地に根を張り生きた理由とは。



足跡をたどり出会った人たちの話から見えてきた

胸をゆさぶられる民衆の100年の歴史――。



映画『水になった村』(第16回地球環境映像際最優秀賞受賞。

書籍、情報センター出版局刊)監督の最新刊!

内容説明

日本最大のダムに沈んだ岐阜県徳山村。最奥の集落に一人、暮らし続けた女性。血をつなぐための彼らの驚くべき道のりをたどった―。

目次

第1部 日本一のダムができるまで(廣瀬ゆきえさんとの出会い;徳山村、最後の住人の最後の日;徳山ダム試練湛水;静かな移転地)
第2部 徳山村、百年の軌跡(廣瀬ゆきえ幼年期;はじめての滋賀県。海を見た;はじめての巨大紡績工場へ;結婚―開拓の地、北海道真狩村へ;今井磯雄・敏子夫婦との出会い;長男・陸男;開拓団長・今井茂八に札幌で会えた;国営のミハラ農場へ;橋本から廣瀬へ;徳山村にダムがやってくる;徳山村は命の大地;ゆきえばばが、死んだ)

著者等紹介

大西暢夫[オオニシノブオ]
1968年、岐阜県揖斐郡池田町育ち。東京綜合写真専門学校卒業後、写真家・映画監督の本橋成一氏に師事。1998年にフリーカメラマンとして独立。ダムに沈む村、職人、精神科病棟、障がい者など社会的なテーマが多い。2010年より故郷の岐阜県に拠点を移す。『ぶた にく』(幻冬舎)で第58回小学館児童出版文化賞、第59回産経児童出版文化賞大賞。映画監督作品:『水になった村』(第16回EARTH VISION地球環境映像祭最優秀賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

356
日本最大のダムの底に沈んだ、旧・徳山村(岐阜県)に最後まで住んでいた女性を追っかけたノンフィクション。著者は映画監督やフリーカメラマンとして実績があるだけに、8年かけて聞き書きした本書は、そのシーンが目に浮かぶようにリアルだった。電気・ガス・水道なし、小さなほったて小屋の暮らしだが、「こんなええとこ、独り占めしてええんかな」と、大声で笑う廣瀬ゆきえさん。不便さどころか、確かに生きている! 感じがダイレクトに伝わる。「本当の幸せ」とは? この言葉の意味を探すルポだった。2024/10/26

ゲンキ

137
私は、ボランティアグループ「まいばら本と人をつなぎ隊」の代表を務めている者で、今月、米原市近江図書館で、大西暢夫写真展(100点以上もの貴重な写真を展示)を開催させて頂きました。その縁もあって、本書を読まさせて頂きました。写真展でも、米原市や長浜市の伝統工芸を学ぶ機会を頂いて感謝感謝でしたが、本書でも日本最大のダムに沈んだ徳山村に最後まで暮らし続けたゆきえさん(表紙)の取材を通じて、私たちが学ぶことが一杯ありました。何回も泣けました。また時折出てくる写真も、流石カメラマン❗️、感動しました。是非とも🙋2020/12/30

ぶち

113
岐阜県にある徳山ダムは日本最大の貯水量です。この本は、ダムの底に沈んだ徳山村に住み続け、最後の住人となった廣瀬ゆきえさんの生涯を丹念に追ったものです。それを通じて、国の政策に翻弄されながらも、地に足をつけて暮らした人々のことが克明に浮かび上がってきます。そして、ダムに沈む土地から移った移転先で活力を失っていってしまう姿に心が痛みます。原子力発電やダムといった公共事業の進め方とはどうあるべきなのでしょう。都会の人の生活を豊かにするために、地方の人達に犠牲を強いるやり方は、もうやめるべきです。2021/05/21

ちゃちゃ

113
深い皺が刻まれた表紙の老女は、ダムに沈んだ岐阜県旧徳山村の最後の住人、廣瀬ゆきえさんだ。本作は、廃村になってもなお一人で住み続けたゆきえさんの生涯を追いかけたノンフィクション作品。近代化と共に有無を言わさずに進められてきたダム建設。その陰で長年築き上げてきた先祖代々の暮らしが失われ、厳しい自然に抗わず季節の恵みを享受してきた日々が、多額の移転費と引き替えに無に帰す。新居での“便利”なはずの生活は、地縁血縁を断たれたゆきえさんにとって言葉にし難い惨めさや虚しさを残した。“豊かな現代”に一石を投じる力作だ。2021/02/15

けんとまん1007

74
以前、大西さんの「水になった村」を読んでいて、改めて考えることが多い。果たして、本当に徳山ダムは必要だったのか・・その代償はいったいどれほどものなのか。人にとって、故郷とは何か。その土地に根を下ろすとはどういうことなのか。その覚悟のようなものを感じる。一方で、直接、自分に関係ない役人・業者など、札束で相手の人権を踏み躙る姿が醜い。同じことを、嫌になるほど繰り返しているのが、この国でもある。2022/03/11

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