出版社内容情報
環太平洋地域を中心に展開する環境にかかわる
文学と文化について、テクスト・自然・社会との
関係を考察する、エコクリティシズムの論文集。
アメリカ、台湾、ブラジル、イギリス、オーストラリアなど
環太平洋をフィールドとする世界のエコクリティクにも
呼び掛けて、太平洋を横断・縦断する文学を論じ、
エコクリティシズムの重層性、新たな潮流を生み出す
国際企画！
核兵器の製造・使用、原子力発電へと至る核問題、
化学物質汚染、気候変動・地球温暖化、天然資源の枯渇や
動植物相が晒されている絶滅の危機に直面する「環境の世紀」を
多方面から論じる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
minoru
1
環太平洋地域における文化・文学について。環境や核の問題もそうだが、動植物相についてのポストヒューマン的な感覚が興味深く、考えさせられた。未翻訳の作品を扱ったものもあり読んでみたい作品も増えた。いずれも理想主義にもみられるが、切実な問題意識がこの地域にはあり、大陸ともつながると思う。2024/06/29
