ロシア・ナショナリズムの深層―ドストエフスキーの視線から

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ロシア・ナショナリズムの深層―ドストエフスキーの視線から

  • 植田 樹【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784779125638
  • NDC分類 238.07
  • Cコード C0022

出版社内容情報

150年前の一大転換期の時代と類似点が極めて多い現代ロシアの沸騰するナショナリズムの本質をドストエフスキーから読解する!現代ロシアの

沸騰するナショナリズムの本質を

ドストエフスキーから読み解く!



ソ連崩壊後の混乱と怒りと屈辱感は、

最近の力によるクリミアの併合やウクライナへの介入、

トルコやシリアへの軍事的支援など、

今から150年前のクリミア戦争の敗北から農奴解放、

革命へと向かう一大転換期の時代と類似点が極めて多い。



ドストエフスキーは19世紀後半のこの時期、

『カラマーゾフの兄弟』などの大作の執筆の傍ら、

雑誌に連載した『作家の日記』の評論で、

スラヴ派の論客として政治、社会評論家として

精力的に活動したが、

その主張や当時の対ヨーロッパについての屈折した視点や感情は、

現代のロシアの行動を理解する上では不可欠である。

また付録の「ペトラシェフキー事件」は

ロシアの知識人に共通する思想的骨格であり、

今日に至るロシア人の独特の心理的背景を理解する好材料である。



本書は、プーチンに率いられる

現代ロシアの強力なナショナリズム、

大国意識の底にあるスラブ主義の本質に迫るものとなっている。

まえがき



第一部 沸騰するロシア・ナショナリズムのマグマ



 1 ソビエト連邦の崩壊



 2 チェチェン人との戦い



第二部 爆発するロシア・ナショナリズム



 1 モルドヴァの沿ドニエストル共和国



 2 グルジア(ジョージア)のアブハジアと南オセチア



 3 クリミア併合とウクライナ



 4 歴史的背景──兄弟の骨肉の争い



第三部 ロシア・ナショナリズムの源流



 1 領土に固執する民族の遺伝子



 2 ロシア・ナショナリズムの形成



 3 西方派とスラヴ派の対立軸



 4 民族統合の国家理念と体制



第四部 ドストエフスキーとロシア・ナショナリズム



 1 一九世紀後半の東方問題



 2 ドストエフスキーと『作家の日記』



 3 ドストエフスキーの評論? ロシアの正義



 4 評論? 正教とナショナリズム



 5 評論? 愛国心とナショナリズム



 6 評論? 西ヨーロッパとの対立と不信感



 7 評論? 戦争論



 8 評論? ヨーロッパとロシア



 9 評論? ロシア人について



 10 ロシアの知識人



 11 プーシキン記念講演──和解をめざして



 12 国家と民



 13 民衆の魂



第五部 付録:ペトラシェフスキー事件

──ロシア思想史の断章



 1 ロシア民族の進むべき道をめぐって



〈ペトラシェフスキー事件〉〈ベリンスキーとゴーゴリ〉

〈『友人たちとの往復書簡の抜粋』〉

〈「ゴーゴリからベリンスキー宛ての手紙―

 一八四七年六月二〇日」〉

〈「ベリンスキーからゴーゴリ宛ての手紙―

 一八四七年七月一五日」〉

〈「ゴーゴリからベリンスキー宛ての手紙―

 一八四七年八月」〉



 2 ドストエフスキーの弁明と真相



〈ドストエフスキーの上申書〉〈嘘と真実〉

〈事件の真相〉〈回想──真実の告白〉



あとがき

植田 樹[ウエダ シゲル]
著・文・その他

内容説明

ソ連崩壊後の混乱と怒りと屈辱感は、今から150年前のクリミア戦争の敗北から農奴解放、革命へと向かう一大転換期の時代と類似点が極めて多い。ドストエフスキーはこの時期、大作の執筆の傍ら、雑誌に連載した『作家の日記』の評論で、スラヴ派の論客として政治、社会評論家として精力的に活動したが、その主張や当時の対ヨーロッパについての屈折した視点や感情は、現代のロシアの行動を理解する上では不可欠である。プーチンに率いられる現代ロシアの強力なナショナリズム、大国意識の底にあるスラブ主義の本質に迫る。

目次

第1部 沸騰するロシア・ナショナリズムのマグマ(ソビエト連邦の崩壊;チェチェン人との戦い)
第2部 爆発するロシア・ナショナリズム(モルドヴァの“沿ドニエストル共和国”;グルジア(ジョージア)のアブハジアと南オセチア ほか)
第3部 ロシア・ナショナリズムの源流(領土に固執する民族の“遺伝子”;ロシア・ナショナリズムの形成 ほか)
第4部 ドストエフスキーとロシア・ナショナリズム(一九世紀後半の東方問題;ドストエフスキーと『作家の日記』 ほか)
第5部 付録:ペトラシェフスキー事件―ロシア思想史の断章(ロシア民族の進むべき道をめぐって;ドストエフスキーの弁明と真相)

著者等紹介

植田樹[ウエダシゲル]
1940年生まれ。東京外国語大学ロシア科卒業。日本放送協会(NHK)に記者として入局。元モスクワ特派員(旧ソ連・東欧担当)、ニューデリー特派員(南西アジア担当)、ワルシャワ移動特派員(ワレサの連帯運動)、テヘラン移動特派員(ホメイニ革命、イラン・イラク戦争)、解説委員。元・日ロ交流協会顧問、副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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カイエ

6
前半はロシア史、後半はドストエフスキー『作家の日記』からの引用と解説という構成。現在のウクライナ情勢を考えるうえでのヒントになればと思い読んだが、いやこれは根深いなぁ。ロシアと西欧が仲良くなる最大のチャンスはソ連解体時だったのだけど、そこで失敗してしまったのだね。長い長い時間をかけて拗れてしまった関係は、そう簡単には解けそうもないと強く感じました。2022/03/09

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