語り継ぐ戦後思想史―体験と対話から

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語り継ぐ戦後思想史―体験と対話から

  • 清水 多吉【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779125560
  • NDC分類 309.02
  • Cコード C0021

出版社内容情報

安穏に見える無関心な人達に支えられた民主主義政治蔓延る現在。本書は、新時代への危惧と次世代への問いかけを含む好著である。戦中生まれの社会思想家が語る体験と知的交流の足跡!



昭和が終わり、平成が代替わりしようとしている現在、

安穏に見える無関心の人たちに支えられた民主主義政治が

成り立っている。

かつて世界を二分した熱い戦争の悲劇から、

冷たい戦争の時代を経る過程で、さまざまな思想の葛藤があり、

それに伴う行動があった。

今、世界の政治は

いわゆる「ポピュリズム」(大衆迎合主義)の傾向を強め、

ナショナリズムと分断に誘うリーダーが幅を利かせている。

社会主義体制は内的に自壊したが、

ファシズムは軍事的に敗れたのであり自壊したのではない。

種子がある限り蘇る可能性があるのだ。

本書は、新時代への危惧と次世代への問いかけを含む好著である。

はじめに──忘れられて行く価値 忘れられない価値





第一章 「転向」の諸相



第一節 様々な獄中体験



第二節 ゴーリキーの不可解な死



第三節 いわゆる「転向」「コロビ」





第二章 戦争直後の世代



第一節 『新日本文学』vs.『近代文学』



第二節 「わだつみ世代」の反応



第三節 更に「遅れてきた世代」の受けとめ方





第三章 「自同律の不快さ」



第一節 つまり「私が私であることのこの不快さ」



第二節 「異化作用」



第三節 「ハムレット」劇を例として



第四節 エルンスト・ブロッホ訪問



第五節 フランクフルト大学を尋ねて





第四章 叛乱の季節



第一節 西欧の「学生叛乱」



第二節 日本の東大・日大闘争



第三節 西欧の叛乱学生の資質



第四節 ルガーノ湖畔にホルクハイマー訪問



第五節 『啓蒙の弁証法』の読み方



第六節 テロ事件に直接遭遇





第五章 ニューヨークからミュンヘンへ



第一節 「寺子屋教室」の思い出



第二節 ニューヨーク・ホウフストラ大学での講義体験



第三節 ピストル武装の学生に守られてのニューヨーク見物



第四節 ワーグナーを求めてバイロイトへ



第五節 シュタルンベルクにハーバーマスを尋ねて





第六章 「権力」への問い



第一節 福本和夫、再び



第二節 ルーマンvs. ハーバーマス



第三節 ホネットの『権力の批判』



第四節 フーコーの微視的「権力論」



第五節 フランス哲学への問い





第七章 社会主義体制の自滅



第一節 ソ連での不快な思い出



第二節 東ベルリンでの恐怖の思い出



第三節 東欧・ソ連社会主義体制の自滅



第八章 ベルギーのルーヴァン大学から再びベルリンへ



第一節 リオタールあるいはドゥルーズ批判



第二節 ベルギー、ルーヴァン大学での意見発表



第三節 再び「壁」崩壊後のベルリンへ



第四節 かけがえのない私の友人 廣松渉氏、

藤原保信氏の死



第五節 ドゥルーズ、レヴィナス、ルーマンの死。

そしてわが友 矢代梓氏の死。





終 章 テロとともに始まった二一世紀

清水 多吉[シミズ タキチ]
著・文・その他

内容説明

昭和が終わり、平成が代替わりしようとしている現在、安穏に見える無関心の人たちに支えられた民主主義政治が成り立っている。かつて世界を二分した熱い戦争の悲劇から、冷たい戦争の時代を経る過程で、さまざまな思想の葛藤があり、それに伴う行動があった。今、世界の政治はいわゆる「ポピュリズム」(大衆迎合主義)の傾向を強め、ナショナリズムと分断に誘うリーダーが幅を利かせている。社会主義体制は内的に自壊したが、ファシズムは軍事的に敗れたのであり自壊したのではない。種子がある限り蘇る可能性があるのだ。本書は、新時代への危惧と次世代への問いかけを含む好著である。「遅れてきた世代」の社会思想家が語る体験と知的交流の足跡!

目次

第1章 「転向」の諸相
第2章 戦争直後の世代
第3章 「自同律の不快さ」
第4章 叛乱の季節
第5章 ニューヨークからミュンヘンへ
第6章 「権力」への問い
第7章 社会主義体制の自滅
第8章 ベルギーのルーヴァン大学から再びベルリンへ
終章 テロとともに始まった二一世紀

著者等紹介

清水多吉[シミズタキチ]
立正大学名誉教授。東京大学卒業、東京大学大学院修士課程修了、立正大学教授、ニューヨーク・ホウツストラ大学客員教授、東京大学、名古屋大学、静岡大学、早稲田大学、神奈川大学、立教大学、法政大学で非常勤講師、社会思想史学会会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。