在日台湾人の戦後史―呉修竹回想録

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在日台湾人の戦後史―呉修竹回想録

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  • サイズ A5判/ページ数 374p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779125232
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0021

出版社内容情報

在日華僑社会における戦後政治運動、核心の証言!



戦後、在日華僑は日本、中国、台湾の揺れる国際関係

のなかで、板挟みの困難な立場に立たされてきた。

大陸、台湾の出身を問わず、北京か台湾かのいずれか

の支持を求められる状態は、

イデオロギーだけでなく、様々なファクターで

華僑社会の“分断”を働きかけた。



それにも拘わらず、未来への可能性を求めて活動し、

そして、ナショナル・アイデンティティを求めた

在日台湾人にとって、国民党も中国共産党も

“儚い夢”と化してしまった……。

戦後の日・中・台の歴史的関係を映す貴重な手がかり。

【主な目次内容】



解説──ある在日台湾人の精神の軌跡



第一部 呉修竹回想録



まえがき



第一章 出自と学校生活



第二章 台湾学生連盟から華僑総会へ(1945~1947)



第三章 「波瀾の歳月」に向けて(1947~1951)



第四章 花岡事件と殉難者遺骨送還(1951~1955)



第五章 日本政府及び国民党との闘い(1955~1964)



第六章 通信社と貿易会社の体験(1964~1973)



第七章 台湾省民会の動向(1973~1981)



第八章 国民党分析と中共認識



結語



コラム(5編収録) 

1 留日華僑民主促進会と『華僑民報』



3 花岡事件と俘虜殉難者の遺骨送還運動



4 亜細亜通信社と中国通信社



5 台湾省民会と『台湾省民報』 ほか



第二部 呉修竹著作集(25編収録)



1「〈学び方〉の問題――文科の学生に與ふ(1)(2)」



2「べら棒な華僑への税金」



3「対日講和と中国の立場」



7「浜松収容所収容者の台湾強制送還に反対する抗議文」

                    (1955年)



8「興安丸の舞鶴出港不能に対する声明書」(1955年)



11「台湾を豊かな省に──帰国参観から感じたこと」



24「北京人民大会堂開催予定の〈座談会〉の発言原稿」ほか



第三部 呉修竹翻訳集(6編収録)



1「中国共産党中央委員劉少奇の『国際主義と民族主義を論ず』

   ――毛澤東はチトー化するか」

 

6 「認同から中国再認識へ」(原題「従認同到重新認識中国」)

                           ほか



・境界を越えた人生

       ──大叔父 呉修竹と大叔母 小林幸子(佐藤 円)

呉 修竹[ゴ シュウチク]
著・文・その他

何 義麟[カ ギリン]
編集

内容説明

在日華僑社会の戦後政治運動の核心を証言!戦後、在日華僑は日本、中国、台湾の揺れる国際関係のなかで、板挟みの困難な立場に立たされてきた。大陸、台湾の出身わ問わず、北京か台湾かのいずれかの支持を求められる状態は、イデオロギーだけでなく、様々なファクターで華僑社会の“分断”を働きかけた。それにも拘わらず、未来への可能性を求めて活動し、ナショナル・アイデンティティを求めた在日台湾人にとって、国民党も中国共産党も“儚い夢”と化してしまった…。戦後の日・中・台の歴史的関係を映す貴重な手がかり。

目次

第1部 呉修竹回想録(出自と学校生活;台湾学生連盟から華僑総会へ(一九四五~一九四七)
「波瀾の歳月」に向けて(一九四七~一九五一) ほか)
第2部 呉修竹著作集(執筆年順)(呉修竹「“学び方”の問題―文科の学生に與ふ(一)(二)」
呉修竹「べら棒な華僑への税金」
呉修竹「対日講和と中国の立場」 ほか)
第3部 呉修竹翻訳集(呉修竹訳「中国共産党中央委員劉少奇の『国際主義と民族主義を論ず』―毛澤東はチトー化するか」;姚立民作 宏文訳「ある鼎談の記録」(原題「炉辺夜話『蒋総統秘録』」)
魯冰山作 宏文訳「諷刺小説 孝子」 ほか)

著者等紹介

呉修竹[ゴシュウチク]
1922年台湾彰化生まれ。1940年私立台北国民中学校卒業、同年渡日中央大学予科進学、1943年法学部に入学、1946年大学院に進学、翌年中退。戦後、台湾学生連盟及び東京華僑連合会の幹部を経て、東京華僑総会の理事として華僑運動の中核メンバーとして活躍。1964‐67年亜細亜通信社常務取締役、1974年台湾省民会理事兼事務局長、1977年副会長担当、1981年事務局長辞任まで機関誌『台湾省民報』編集担当。1989年天安門事件後華僑総会離脱、1997年57年ぶりに一時帰台、2015年9月逝去

何義麟[カギリン]
国立台北教育大学台湾文化研究所教授。1962年台湾花蓮生まれ。1984年東呉大学日本語学科卒業、1999年東京大学大学院総合文化研究科学術博士取得。著書に、『二・二八事件―「台湾人」形成のエスノポリティクス』(東京大学出版会、2003年、第20回大平正芳記念賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

14
著者は台湾生まれで、1940年渡日後、1943年中央大学法学部入学、戦後は華僑団体の幹部として在日華僑の政治運動に深く関わった。2015年逝去。◇戦後、華僑団体が新中国支持と国府支持の二派に分かれる中、著者はニ・ニ八事件を契機に新中国支持の運動を展開した。日・中・台・米の関係が激変する中、在日華僑団体の内幕や人間ドラマの一端が赤裸々に著述されていて、当時の時代の息吹が感じられる。長い活動を経て、著者自身が中国共産党の「本質」を認識し、漢民族の支配する近代化が世界に与える影響を懸念するところは印象に残った。2019/04/15

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