出版社内容情報
近代演劇は、日本の現代の文化・社会・政治状況と
どれだけ向き合い、
思想や哲学の核となって表現活動をしているのか。
スーザン・ソンタグ『写真論』の訳者・近藤耕人が、
自身の体験をもとに、「演劇」の真髄に迫る。
舞台作りに必要な「役者」「装置」に始まり、
演劇について考察する際に欠かせない要素
「言葉」「肉体」「霊」を論じて、
「映像」、「記憶」などの概念を
演劇の視点で解釈し、問題提起する!
主な目次
舞台の構成
1 役 者
??ソポクレス、ハムレット、ヘイウッド
2 女 優
??オフェリア・ポピ
3 演 出
??アルトー、オニール、ゴドーを待ちながら
4 音 ??チエホフ、三善晃、堀内茂男
5 衣 装??サロメ、山海塾、グリーナウェイ
6 装 置??ベケット、豊島重之
7 観 客??蜷川幸雄、カズオ・イシグロ、フェードル
8 舞 台??ピランデルロ、近代演劇
劇の要素
9 出来事
??サッコ、バンゼッティ、利賀村、パリ・オペラ座
10 場
??シング、イーストエンド、カムデンタウン・ラウンドハウス
11 言 葉??リア王、オレステイア
12 台詞と俳優??ジョイス
14 身体の行動??バーグマン、ファウスト、ゴドー
15 神 ??ワイルド、折口信夫
16 霊 ??三島由紀夫
17 私 ??カントル
演劇の周囲
18 映 像??舞台のバーグマン
19 時 間??ベケット、太田省吾
20 記 憶
??イェイツ、ジョイス、ポランスキー、マリアーヌ
21 反 復??アガサ・クリスティー
22 政 治??カントル、アンソル・フガード
近藤 耕人[コンドウ コウジン]
著・文・その他
内容説明
近代演劇は、日本の現代の文化・社会・政治状況とどれだけ向き合い、思想や哲学の核となって表現活動をしているのか。自身の体験をもとに、「演劇」の真髄に迫る!
目次
舞台の構成(役者―アイスキュロス、ソポクレス、ハムレット、ハーウッド;女優―待機する女優、オフェリア・ポピ、モリー・ブルーム;演出―アルトー、ヴィトラック、オニール、ゴドーを待ちながら ほか)
劇の要素(出来事―サッコとバンゼッティ、利賀村、パリ・オペラ座;場―シング、N・Y・イーストエンド、ラウンドハウス;言葉―リア王、アガメムノーン、ファウスト、フェードル ほか)
演劇の周囲(映像―舞台のバーグマン;時間―ベケット、クローデル、太田省吾;記憶―イェイツ、ジョイス、ポランスキー、マリアンヌ ほか)
著者等紹介
近藤耕人[コンドウコウジン]
1933年東京に生まれる。東京大学英文科卒業、作家・評論家。戯曲『風』(1962、第一回文芸賞戯曲部門佳作入選)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。