出版社内容情報
1968年、全国各地の青年によって
多様に多彩に取り組まれた全共闘運動が
楽しき日々であったことは、
ほとんど語られることなく注目されてこなかった。
本書では「愉快な叛乱」として著者自身の体験が語られる。
政治や社会に無関心だったノンポリ青年たちが、
マルクス主義や革命を掲げる政治党派とは無縁な
学生運動集団として日大全共闘に「成」り、
ノンセクトであることを誇りとして闘った愉快な叛乱の記録。
……バリケードでは誕生会やダンスパーティーを
開催したり自主講座を開講したりして、
とても清々しく、心地の良い、愉快な日々を過ごした。
私たちは国家や大企業など権力に依存するのとは
別の生き方を選ぶ、人生の選び直しと向き合った……
序 章 全共闘に「成」るということ
第一章 全共闘経験をめぐる軌跡
一〇年ほどまえ、全共闘は
無尽出版会の設立
『無尽』創刊
「語り継がれるべき歴史」はあるのか
全共闘経験の履歴
記憶を記録に
『1968』がやってきた
全共闘を生きること、語り続けること
第二章 「総括」と「友情」の断片
知る者、好む者、喜ぶ者
全共闘の語られかた
治安対策を支える言説
引っかかり
「総括」なんて知らないよ
かくも喜ばしきアジール
無縁なるバリケード
挨拶状を君に
造反愉快
第三章 日大全共闘というスタイル
世間との距離
全共闘スタイル
清々しさと心地よさ
自発的な秩序をつくる
自己組織化する群衆
飛礫(つぶて)を打つ
連鎖する「異形」
魂にふれる「共感」
〈現在〉を異化する記憶
終わりに 「共感」の彼方へ
三橋 俊明[ミハシ トシアキ]
著・文・その他
内容説明
大学の不正を糾弾する叫びを、天にむかって放出する清々しさ。ノンセクトであることを誇りとして闘った、日大全共闘の記憶と記録。
目次
序章 全共闘に「成」るということ
第1章 全共闘経験をめぐる軌跡(一〇年ほどまえ、全共闘は;無尽出版会の設立;『無尽』創刊 ほか)
第2章 「総括」と「友情」の断片(知る者、好む者、喜ぶ者;全共闘の語られかた;治安対策を支える言説 ほか)
第3章 日大全共闘というスタイル(世間との距離;日大全共闘というスタイル;清々しさと心地よさの根源 ほか)
あとがき 「共感」の彼方から
著者等紹介
三橋俊明[ミハシトシアキ]
1947年、神田の生まれ。1968年、日大闘争に参加し全共闘に成る。1973年、田村正敏日大全共闘書記長と無尽出版会を設立し『無尽』刊行。『週刊ピーナツ』事務局、アジア・アフリカ作家会議を経て、日大闘争を記録する会の仲間と『日大闘争の記録―忘れざる日々』を刊行中。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ゲス恋 徳永健吾(31)のカラダは私だ…