出版社内容情報
画家ヴァネッサ・ベル、作家ヴァージニア・ウルフ。
それぞれの芸術を追い求めた姉妹の
愛と葛藤の日々。
ブルームズベリ・グループを形成し、
絵画と小説というそれぞれの分野で
イギリスのモダニズムに多大な影響を及ぼした姉妹。
寄り添い合う家族として、芸術家として、
愛しあい、反発しあう心－－
これらすべてを、ヴァネッサの視点から描く。
世界１０カ国以上で翻訳出版されている。
内容説明
画家ヴァネッサ・ベルと作家ヴァージニア・ウルフ。それぞれの芸術を追い求め、ブルームズベリ・グループのメンバーとしてイギリス・モダニズムを牽引した姉妹の愛と葛藤の日々。
著者等紹介
セラーズ，スーザン［セラーズ，スーザン］ ［Ｓｅｌｌｅｒｓ，Ｓｕｓａｎ］
英国セントアンドリュース大学英文学教授。モダニズム文学、現代文学、クリエイティブ・ライティングを教えている。英文学、ジェンダー研究に関して数多くの著書を出版しており、ケンブリッジ大学出版会刊行のヴァージニア・ウルフ著作集の副編者を務めている。フランスでの生活・研究も長く、フランスの代表的フェミニズム批評家のエレーヌ・シクスーの研究者としても名高い。フランスではバー勤め、ツアーガイド、子守を経験し、さらに、ソフトウェアの翻訳を手掛けたり、ハリウッド映画の脚本を書いたりもした。『わが妹、ヴァージニア―芸術に生きた姉妹』では芸術家協会賞を受賞
窪田憲子［クボタノリコ］
英文学研究者。都留文科大学名誉教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
英文学・ジェンダー研究者で、クリエイティブライティングを教えている大学教授による意欲的な小説です。ですが、私、勉強不足でヴァージニア・ウルフにお姉さんがいることも知らず。本を開けてみれば知らない固有名詞がバンバン出て来てめまい。正当な評価ができている自信はありません。ただ、イギリス人らしい小説であり、それこそ舞台にしたら面白そうだなあ…と思いました。ものづくりをする人たちは結局孤独なのよ…としんみり。 2024/07/29
くさてる
16
かのヴァージニア・ウルフの姉、ヴァネッサ。彼女が画家だったということも知らなかったわたしですが、その彼女を主役に据えた物語と言う形でこの姉妹の人生を描いた内容のこの本は面白く読めました。芸術家然としたヴァネッサの葛藤が読んでいてとても苦しいけれど、どこか超然とした雰囲気もあって、暗いだけの話ではなかった。出たり入ったりがめまぐるしい登場人物を整理してくれる解説がとても分かりやすく親切で良かったです。こういう事実を基にした作品にはこういう解説が無くては！2018/02/28
星落秋風五丈原
14
評伝かと思ったらドラマ仕立ての小説でした。2018/01/23
Mana
4
ヴァージニア・ウルフの姉ヴァネッサの物語。題材は面白いけど、ちょっと読みにくかった。色々と説明不足というか、多分ウルフやブルームズベリー・グループについてある程度知識のある読者を想定しているのかも。2019/11/02
zikisuzuki
4
ヴァージニア・ウルフの姉ヴァネッサ・ベルの一人称によって語られる姉妹の生涯。灯台へを読んでいたのでその理解を深めることが出来た。芸術に生き社会からは奔放にも見えた二人の哀愁が互いの孤独の中で生まれ出てきた様がやるせなく繊細に描かれいた。 2018/02/21
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